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食品宅配企業のFacebookページ特徴まとめ

おけいはんです。最近はぐぐっと寒くなってきましたね。「寒さ対策グッズ」や「鍋」「スープ」などのコンテンツを目にすることも多くなってきました。

さて、SNSの運営を担当されている方も多いと思いますが、コンテンツはもちろん投稿するタイミングなど、色々と悩まれている方も多いのではないでしょうか。今回は、食品宅配企業のFacebookページについて、各社の傾向を調べてみました。

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※いいね数はブログ執筆時

食品宅配企業のFacebookページ 特徴まとめ

「大地を守る会(大地宅配)」 いいね数:26,193

https://www.facebook.com/DWMK1975/

主に「大地宅配」のWebサイトへ誘導するコンテンツとなっており、生産地・生産者の紹介やレシピ、商品紹介、そのほかイベント告知やメディア露出情報などがアップされています。

特徴としては、ほぼすべてのコンテンツに共通しているのが、「顔が見える」ということ。

生産者はもちろん、商品の紹介についても、メーカーの社長や担当者が顔写真とともに商品や加工工程等を紹介しており、信頼性の高まるコンテンツとなっています。また、消費者に近い存在として、こだわりのあるライフスタイルで定評のあるモデルの香菜子さんが自身のライフスタイルとともに商品を紹介する記事も。
さらに、社員による開発秘話を語る記事や、ハロウィンシーズンに社員自身がコスチュームを身につけ「カボチャ」を紹介するコンテンツも見られ、身近に感じるFacebookページになっています。

「らでぃっしゅぼーや」 いいね数:20,370

https://www.facebook.com/campaignyasai.jp/

主にFacebookページ内で完結するコンテンツとなっており、複数の写真とともに生産地や商品が紹介されています。

特徴としては、「トレンド」「季節性」をおさえたコンテンツであること。

たとえば10月は、「秋の夜長」「たまごかけご飯の日」「野菜高騰」「旬のサツマイモ」「新米」「季節の変わり目」「食欲の秋」「ハロウィン」・・・などをキーワードにしたコンテンツが見られます。一般的にも、「トレンド」や「季節性」をとらえたコンテンツはユーザーからの反応が良いとされていますよね。サツマイモ好きとしては、この季節「いいね!」をせざるを得ません(笑)。

「宅配サービスのヨシケイ」 いいね数:5,357

https://www.facebook.com/yoshikei.gr/

キャンペーン情報やお試しメニュー紹介のほか、栄養士や出張バイヤーによるコンテンツとなっています。全国で宅配サービスを展開するヨシケイならでは、かと思いますが、出張バイヤーによる、各地の美味しい地元ごはんコンテンツがそそられます^^

また、ヨシケイは2016年5月に新しく「ラビュ」というコースを開始。そのFacebookページも開設しており(いいね数:6,517)、動画レシピコンテンツがメインとなっています。「ラビュ」は、忙しいけど食事はしっかりとりたい・作りたい!とする20~30代の働くママがターゲット。お店で食べるようなメニューやトレンドレシピなどが食材とともに届くバリエーションコースと、手作り1品+電子レンジや湯煎するだけのお惣菜1品が届くクイックダイニングコースがあり、おしゃれな料理動画がアップされています。https://www.facebook.com/lovyu.recipe/

「パルシステム」 いいね数:49,651

https://www.facebook.com/palsystemcoop/

主に2つのサイト、レシピサイト「だいどこログ」、食と暮らし、持続可能な社会を考える、生協パルシステムの情報メディア「KOKOCARA」へ誘導するコンテンツがメインとなっています。Facebook上では旬の食材を使ったレシピが紹介されており、リンクしている「だいどこログ」では、お気に入りのレシピをクリップすることができ、たとえば電車のなかでクリップしておけば自宅に帰ってから見てもすぐにチェックしやすいようになっています。「KOKOCARA」はTPPや世界食料デーなど、時事問題を分かりやすく伝える記事となっています。

「オイシックス/Oisix」 いいね数:71,312

https://www.facebook.com/Oisix.jp/

コミュニケーションの場、として開設されたオイシックスのWebサイト「VegeTable」にリンクするコンテンツが中心となっておりレシピ紹介や少し変わった野菜のオススメな食べ方などを紹介。

また、総出荷数が300万キットを突破したというKitOisixの監修に携わり、テレビや雑誌で活躍する「賛否両論」笠原氏のインタビュー記事なども。さらに海外在住者による「フランスの学校給食」といった、’食のカルチャー’記事もあり、幅広いコンテンツ展開となっています。ハロウィンシーズンには、’ハッシュタグ #かぼちゃはおいしっくす をつけてInstagramやTwitterに投稿した人の中から「秋の味覚堪能セット」 をプレゼント’といったSNS連動キャンペーンを実施。公認アンバサダーと言われるユーザーからの投稿画像を紹介しています。投稿回数も多く、ほぼ毎日2~3回あり、非常に活発なFacebookページといえます。

「コープデリ」 いいね数:3,661

https://www.facebook.com/coopdeli.fp/

レシピや商品紹介のほか、コープデリのコミュニティサイト「コープデリシェ」へリンクする記事がメインとなっています。レシピは動画で紹介、その後レシピのポイントや詳しいレシピをしっかりとテキストでも投稿しています(一度にレシピが頭に入らない私なんかだと、動画の場合は巻き戻しを何度かするので、テキストで書かれてると非常に助かります・・・笑)
また、「オムライスの卵は包む派?とろふわ派?」などの投票コンテンツや「赤ちゃんアンバサダー」といった商品モニター企画なども実施しており、積極的にコミュニケーションを行うコンテンツが多く見られます。

各社の投稿タイミング。時間帯や曜日は?

上記企業における、10月のある2週間の投稿タイミングを調べてみたところ、投稿時間は午後(12時~17時)がもっとも多く、ついで午前(10時~12時)、夕方(17時~19時)となりました。午後は、主婦の方にとっては家事が一段落した時間帯であり、働く女性にとっては午前中や夕方は通勤・帰宅時間となり、SNSをチェックしやすい時間帯でもありますよね。

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また投稿曜日は、月曜日が最も多く、次いで金曜、木曜となりました。土日はやはり、女性にとっては、家事や育児に追われる週末となり、企業側としても避ける傾向があるのかもしれません。

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回数としては2週間で20回以上投稿していたのは2社、5~10回は4社となりました。

ちなみに、弊社であるグルメイベントのFacebookページを運営していますが、告知フェーズでは出店店舗の料理写真を中心に投稿。多いときではシェアが180件以上となりリーチ数が3万以上を超えることもあります。

告知からイベント終了までの約3ヶ月でリーチ数トップ10に入っていた投稿の8割が投稿タイミングは午後。午後の小腹の空くタイミングや、仕事終わりに美味しい食事を食べたい!という本能!?が料理写真にポチッと押してしまうのかもしれません。

開設する前にやっておきたいリスクヘッジ

Facebookを運営する際に気をつけたいのがいわゆる「炎上」。実名が原則となっているFacebookでは比較的少ないですが、開始する前に企業としてはリスクヘッジをしておきたいところです。

「不満」や「クレーム」はユーザーからの貴重な意見や声と捉えることはできますが、例えばユーザーによる宣伝(Facebookページとは関係のないURLの掲載など)や、何の脈絡もなく運営を妨害するようなコメントなどは他のユーザーが目にすると悪い印象を与える可能性があります。

そういう場合は、ユーザーのコメントを非表示にすることもできますが、事前に断りもなく勝手に非表示にするとそのユーザーが不満を持ち、さらにネガティヴなコメントをするなど悪循環に陥りかねません。そのため、Facebookページを開始すると同時に「こういった書き込みがあった場合には非表示にさせていただきます」といった旨を記載した コミュニティガイドラインのページなどをつくっておくことをオススメします。

また、ユーザーからのコメントが多くチェックしきれない場合は、24時間体制で投稿監視をするサービスを提供している会社もあります。

まとめ

いかがでしたか?

ユーザーとのコミュニケーションを行っていく上で欠かせなくなりつつあるSNS。今回は食品宅配サービスを行う企業のFacebookページの傾向を見てみましたが、次はまた違った業界のSNSもチェックしてみたいと思います!

 

おけいはん
滋賀&大阪で28年過ごしたのち、中途入社し8年目。営業を経て現在は「CVM企画室」でマーケティング業務を担当。昨年娘が生まれ育児休業から復帰。最近は週末に家族でキャンプに行くのが楽しみ。