人の意見は気になるモノ??UGCマーケティング
こんにちは。インターン生のYURIです。
GWが終わり、8月はお盆休みが控え、次の長期休暇の予定を立て始める頃ではないでしょうか。帰省先の美味しい物を食べたり、新しくできたショッピングモールに行ってみたりと考えれば尽きません。たくさんの選択肢を考えるのは楽しいですが、豊富な情報の中から自分で1から調べるのはちょっと大変と感じることもしばしば。そのため、決める時にはその土地に詳しい人がおすすめしてくれるお店や実際に行った人のレビューを参考にして決めることは皆さんも多いのではないでしょうか。このように私たちが何かを選んだり、決めたりする時には口コミやレビューのような情報は欠かせないものです。
さて今回はこの口コミやレビューをうまく活用したマーケティングについてご紹介します。
口コミやレビューを生かしたマーケティング
私たちの日常の意志決定に欠かせない口コミやレビュー。それゆえ、マーケティングにおいても欠かせない重要なもので、口コミやレビューといったユーザーによって生成されたコンテンツはUGC(User generated contents)と呼ばれています。UGCには、他にもSNSへの書き込みやブログサイトに投稿されたものも含まれます。これらはユーザーがユーザーに向けて発信するものであるため、一般的に共感されやすく、賛否両論のコメントがあり、比較の際に役立つといったメリットがあります。そのため企業にとってもUGCの活用はユーザー目線に立ったプロモーションを行うことができる非常に有効な手段になります。一方で、UGCの活用にはデメリットも存在し、ユーザーからの自然発生的なものであるUGCは、企業がマーケティングに活用する上で、コントロールや分析が難しいという点や権利的な面での問題もあります。
口コミ・レビューをどうやって使いこなす?
口コミやレビューを上手く活用した身近な事例をご紹介します。
1 グルメ情報に関するUGC
多くの人が活用するものUGCの成功例で有名なのが、グルメ口コミサービス「食べログ」や実名型グルメサービス「Retty」。私もよく利用し、どこか新しいお店に食べに行くときには、グルメサイト上のレビューを確認してから行くことは欠かせません。最近では店舗の公式サイトにも、様々なグルメサイトのURLが掲載されているお店も多く見かけるので、こういった他のユーザーからのレビューを簡単に比較することができるようになっています。店舗の公式サイトの情報だけでは、実際に店内の雰囲気や混雑具合による待ち時間などが分からないため、こういったリアルに近い情報は非常に便利で新しいお店にも気軽に行けるようになったと感じています。
2 ネット通販でのUGC
以前、ネット通販でPCバックを購入しようとしたとき、配送後商品のレビューを書くと20%引き程度になるとあったので、そのとき初めて通販サイトに書き込みをしました。書き込む内容に関しては、特に指定はなかったのでPCバックの色の感じや持ち手がやや短かった点について記入しました。私がこの商品を買おうと思ったきっかけもやはりレビューを読んで、他の商品よりもレビューが多く、比較の対象になりやすかったためでした。実際に、私が書き込んだ後にも多くのレビューや写真が掲載されていたことから、おそらく私と同様の考えで商品を選ぶ人も多いと感じました。このようにユーザーが発信するレビューや写真は、賛否両論のコメントのような内容だけでなく、掲載されているレビュー数もある程度重要であるように思います。
3 企業HPでのUGC活用事例
株式会社HONDA公式HPでは、車種別に利用者のコメントや乗車写真の投稿が掲載されています。利用者が感じる燃費の良さや乗り心地といった具体的な利用状況を想像しやすく、また「家族と海へドライブ」といったような利用シーンも共感が得られやすいと感じました。
参考URL:http://www.honda.co.jp/usersvoice/odyssey/2015/017/
重要な視点
3つの活用事例を見ていくと、UGCの活用には2つの重要な点があると思います。
■UGCを集める仕組み作り
グルメ情報、ネット通販ともにポイント制や割引といったユーザーにレビューを投稿してもらいやすくする仕組みがうまく確立されているように思います。実際に私が商品を購入する際、レビュー自体の信憑性を確認するため、レビュー数を確認していたように、消費者にとってある程度のレビュー数は重要な要素になると考えられます。
■投稿されたUGCの分析
投稿された口コミやレビューの中には、グルメサイトでの味や価格の他にお店の雰囲気や待ち時間の情報、車の製品ページでの乗り心地や燃費の良さの情報は来店や購入を考える消費者に具体的な利用状況を想像させ、消費を促進すると同時に、こういったレビューを分析することで、ユーザーが何を重視し、どんなことを求めているかを認識することができるため、お店や商品の改善をしていく上で非常に有効です。
このようにUGCの活用は、企業とユーザーの距離を縮め、商品やサービス向上を促す上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。みなさんはこれからどのようにUGCを活用していきますか?少しでもご参考になれば幸いです。
YURI
2015年12月からマーケティング部署でインターンをしております。大学のゼミで国際経営学を勉強中。趣味はフラダンスと韓国語。
2016年3月から半年間アメリカへ留学を経験。日課は万歩計のチェックとお風呂上がりのアイス。何事も継続は力なりをモットーにがんばります!