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News Update

コンビニ経営統合から見る各社のポイントカード戦略と、消費者にとってのメリットとは

こんにちは。突然ですが、弊社の近くにはコンビニが2店舗あります。サークルKサンクスとファミリーマートの2つです。

この二つのコンビニと言えば!2016年9月1日(木)に経営統合したことが記憶に新しいですよね。

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経営統合により店舗は順次ファミリーマートへ

この経営統合により、サークルKサンクスの店舗は順次商品ラインナップから看板、内装等ファミリーマートに変わっていくとのこと。
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そのような報道を受けて、社内では「大通りをはさんでファミマが二店舗になるのか?」「我々からコンビニ選択の自由を奪うのか!?」等々、一時騒然としたものです。
また、自分の地元の実家近くにあったコンビニも、サークルKサンクスだったため、深夜帯に一人でレジを担当していたクルマ好きのお兄さん(当時)のことを思いだし、郷愁に浸ってしまいました。いまも変わらず深夜バイトしているのだろうか・・。

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ポイントカードは「Tカード」に統合

さて、そんな両社の統合に関連して、ポイントカードもファミマで採用されている「Tカード」に統合されるとのこと。(サークルKサンクスは現状楽天ポイントカードを採用)。「Tカード」は、利用直近1年間で利用したアクティブユニーク会員数が、2016年9月時点で6000万人を突破、何と「日本人の2人に1人が利用」と、話題になりましたよね。
せっかくなので、現状コンビニ各社で使えるポイントカードをまとめてみました。各社のポイントカード戦略から見えてくることとは…?

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発行の仕方は?

「nanaco」はカードにすると300円の発行手数料がかかります(アプリなら無料)。また、「Tカード」は発行手数料はかからないのですが、TSUTAYAで発行するとレンタル登録料として200円~300円ほど必要になります(店舗による)。

貯め方は?

各社だいたい100円(税抜)で1ポイントが貯まるようになっています。「ファミマTカード」の場合、200円(税込)で1ポイントと、他と比べて貯まりにくい設計になっています。
その代わり、1月5,000円以上利用すると翌月2倍に、15,000円以上で翌月3倍など、利用した金額に応じて還元するような、少し複雑な仕組みとなっています。

特定のコンビニで毎月5,000円以上、15,000円以上買う層は、デイリーでお弁当などの購入をするヘビーユーザーだと思いますので、いろいろなコンビニを使っている方は恩恵を受けにくい仕組みです。

使い方は?

また、利用時には1ポイントを1円分として利用できる部分は、ほぼ共通です。

消費者にとってのメリットは?

ポイントカードという観点だけで見ていくと、経営統合により統一化が見込まれる「Tカード」という選択肢は、消費者にとってあまり有利なカードと言えないようにも思えます。

また、統合によってサークルKサンクスのオリジナル商品なども(チーズタルトとか、細長いケーキとかスイーツ系は、よく夕方以降に買ってしまいがちな自分です。ファミマのスイーツも好きですけどね。)買えなくなり、選択肢が狭まってしまう点は、一消費者としてはさみしい限りです。

まとめ

今後、経営統合によってどのようなシナジー効果を生み出し、魅力的な商品開発やサービス提供できるかが、生活者に支持されるかどうかの決め手になっていくことでしょう。
今後の各社の動きにも注目していきたいところです。

でわでわー!

 

イーサン
ミッションインポッシブルに出演していないほうのイーサン。2人の男児の父。昨年5kgのダイエットに成功したものの、社内では痩身の様子が病的だと噂され評判が悪い。趣味はランニングと料理。