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コンテンツマーケティングの始め方! 必要な体制とリソース不足の解決策

コンテンツマーケティングは効果が出るのに時間がかかるもの、という特徴は良く語られているのでご存知の方も多いと思います。そして、いざ始めてみると「リソース不足」という課題に直面する担当者も多いはず。そこで、今回はコンテンツマーケティングの推進に必要なリソースの考え方と、リソース不足の解決策についてご紹介します。

コンテンツマーケティングの基本はこちらから
【基本】コンテンツマーケティングとは? その種類とメリット・デメリット
https://msl.yuidea.co.jp/content-marketing/4292

必要なリソースとは?

足りないリソースの補い方の前に、どのような体制をつくると良いのかを解説します。コンテンツマーケティングを始めるには、主に以下の役割が必要です。ここでは特にブログ運営をイメージした体制をご紹介します。

  • 編集長(マーケティングディレクター/プロデューサー)
    役割:コンセプトの設計、KGI/KPIの策定など全体の統括
  • コンテンツディレクター(編集)
    役割:コンテンツ案の作成、スケジュール調整など全体方針に沿った企画立案と進行管理。またできあがったコンテンツの編集、クオリティの担保
  • ライター(コンテンツ制作者)
    役割:企画案に沿ったコンテンツの作成。(記事のほか、ホワイトペーパーや動画などのコンテンツの場合はそれらを作成できるメンバーも必要です)
  • 校正・校閲
    役割:コンテンツの校正・校閲。間違った情報や誤解を与える表現がないかなどを確認。特に校閲は専門のスキルが必要です。
  • デザイナー
    役割:ブログやサイトの作成・デザイン
  • エンジニア
    役割:サイトの保守・管理、システム設計
  • SEO担当者
    役割:制作するコンテンツが検索上位を獲得するための施策立案(キーワード選定・構成案作成、分析・評価など)
  • 分析担当者
    役割:公開したコンテンツのアクセス解析・データ分析。コンテンツの評価


▲クリックすると拡大します。

もちろん、それぞれの役割に対してすべて1人ずつ担う必要はありません。また、エンジニアやデザイナーは一度サイトを立ち上げてしまうと、プロジェクトに大きな時間を割く必要はなくなる場合が多く、日常的に重要なのは主にコンテンツ制作・運用にかかわるメンバーということになります。企業によっては、コンテンツマーケティングの担当者が1人、つまり上記役割をすべて1人で行うということも少なくありません。「オウンドメディア活用に関する調査2019」(広報会議2019年6月号)によると、オウンドメディアに関わっている社内メンバーの人数は「1人」「2~3人」で全体の50という結果でした。そうすると、やはりコンテンツを制作しつづけるうちに、リソース不足に陥り、更新頻度が落ちてやがて更新そのものが止まるということになりがちです。そこで、たとえ担当者1人でも効率よくコンテンツマーケティングを運用できるアイディアをご紹介します。
参考:広報会議2019年6月号

リソース不足の解決策。1人でも効率よく運用するために

では、少ないリソースでコンテンツマーケティングを運用していくためのいくつかの方法をご紹介します。

社内コンテンツの掘り起こし

新たなコンテンツを企画から制作までずっと続けていくのは、人的リソースに課題がない場合でも大変なことです。そこで、有効なのが社内の各種コンテンツをうまく再活用することです。

  • 社内報をブログ記事に流用
    社内向けの記事でも、編集することによって外部向けのコンテンツにすることが可能です。企画から立ち上げることを考えると、編集作業だけで公開できるコンテンツの種はとても魅力的です。社内の各種情報に目を配ってみましょう。
  • 営業資料をブログ記事・ホワイトペーパーに流用
    同じく営業用の資料も、一部抜粋することで記事にしたりホワイトペーパーに活用できます。

既存コンテンツの活用

  • ブログ記事をホワイトペーパー化
    記事をPDF化してまとめることで資料になります。またWEBでひとつずつ記事を読むより、まとめて読みたいという要望にもこたえられます。さらに、資料は自社サイトだけでなく、メールマーケティング等にも活用できます。
  • 過去の記事を最新情報に更新
    たとえば、お役立ちリンク集や参考書籍などの記事は、2019年版、2020年版と古い情報を差し替えて毎年最新記事として活用することも可能です。すでに評価されている記事であれば、最新情報にすることでSEO効果をさらに高めることにもつながります。

寄稿

外部の著名人や、各テーマの専門家などに寄稿を依頼してみましょう。原稿料が必要という側面もありますが、コンテンツの質が担保されると同時に、著者による集客効果も期待できます。

社内にライター・協力者を育てる

社員は自社情報に関しての専門家です。コンテンツマーケティングには、読者にとって有益であると同時にオリジナリティのあるコンテンツ(記事)が求められます。自社の専門領域について、各部門の協力者を募り、記事執筆やコンテンツ提供の依頼をしてみましょう。

アウトソーシング

機能のほとんどを外部に依頼することもできますし、ライティングのみなど部分的に外部に任せることも可能です。Appmart株式会社「2017年 コンテンツマーケティングの実態調査レポート」によると67.9%の企業が何らかのかたちで運営・制作をアウトソースしていると回答しています。費用面での検討は必要になりますが、近年は、クラウドソーシングを活用して、比較的安価で効率的に発注する方法も注目されています。ただし、コンテンツのクオリティにバラつきが出ないよう編集者が管理することが重要です。

参考:Appmart株式会社「2017年 コンテンツマーケティングの実態調査レポート」https://appmart.co.jp/whitepaper/contentsmarketing2017
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000031439.htm

まとめ

いかがでしたでしょうか。コンテンツマーケティングは、地道に継続することがもっとも重要なポイントでもあります。少ないリソースで始めることも少なくありません。その際、継続してコンテンツを提供できるよう、効率的な方法を検討したり外部に任せる内容を見極めたり、どうすれば続けていけるかを考えながら体制を構築していけると良いですね。

ishi
元編集ディレクター。2017年秋よりマーケティング部に異動してマーケティングストーリーラボ編集長に。慣れないマーケティング用語に悪戦苦闘中です。