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[チェックシートDL]SEOに欠かせない!本当に対策が必要なキーワード選定方法とは【前編】


この記事の前編はこちら
SEOに欠かせない!本当に対策が必要なキーワード選定方法とは【後編】
いまだコロナ禍が続く現在、この状況を何とか克服していこうと通販市場、とりわけ
EC分野の利用は増加の一途をたどっています。これに比例し、企業活動においてもオフラインでの活動制限にともなうデジタルマーケティングへの注力・方針転換の流れがこれから顕著になっていくと推測されます。

そこで今回は、ECサイト・オウンドメディアサイトなどデジタルマーケティングをご担当される方向けに、集客課題解決の糸口として、特に「検索エンジンからの流入キーワード」などSEO対策を中心に紐解いてみようと思います。

まずは、大きく2つのポイントをご紹介します。

SEO対策する際、どんなユーザー検索キーワードを施策対象候補に選ぶか?

その対象候補に対して、どうコストやリソースを割り振るべきか?

ワードリストの抽出と前提事例

Google AnalyticsGoogle AdWordsGoogle SearchConsoleなどのツールを利用することで、検索エンジン経由で流入してきたユーザーが「どのようなキーワードで検索したか?」といったものをはじめ以下のような情報を得ることができます。

・検索したキーワード
・月間検索数(そのワードが月間で検索されるボリューム)
・自社サイトへのセッション数
・リスティング広告における出稿対象キーワードの競合性
・広告出稿する場合にGoogleが推奨するキーワード入札単価

ここでは各データの取得手法は割愛します。

これらの各種情報を上手に活用しながら、SEO対策上有効なキーワードを特定していきましょう。

ここからは、架空の事例に沿って、施策や手法を紹介していきます。

株式会社YUIDEA

主力商品:洋菓子『アマクナーキ
特長:低糖質
主要ターゲット:糖質制限が必要な方、糖質制限などダイエットに関心のある方

例えば、このサービスを紹介するサイトへのアクセス状況としてセッションの多い順に以下の情報が得られたとします。

この表をもとに、対策に適したキーワードか否かを分類していってみましょう。

キーワードの分類

  1. まずは、指名ワードを除外する

社名の「YUIDEA」や商品名『アマクナーキ』などの固有名詞は、企業や商品を指名した検索キーワードであるため、一般的に「指名ワード」と呼ばれます。

<仮データにおけるキーワードリストイメージ>

「指名ワード」で検索してサイトを訪れてくれるユーザーは、
・すでに企業やサービスを認知し、理解や共感しているリピーター
・商品購入以外の目的を持った、同業他社や就職希望者 など

であるケースが多いと考えられます。

これら指名ワードは対策しなくても検索上位を獲得できているケースが多いため、指名ワードの検索結果で競合他社が上位表示されているような場合を除き、指名ワードに対するリスティング広告出稿は必要ないかもしれません。

  1. 重要なキーワードを洗い出す

リピーターやファンと考えられるユーザーに継続的な購買をしてもらうことも勿論重要ですが、SEOでの流入対策において大事なのは、『自社や自社サービスの存在を知らない新規潜在層の獲得』です。新規顧客候補とすべく、検索エンジンユーザーにサイト来訪してもらうことが、SEO対策の目的となります。この視点を意識しながら次に進んでみましょう。

「指名ワード」を対策候補から除外したら、次はそれ以外のさまざまな流入ワードの中から重要キーワードを特定します。特定のポイントは大きく2つ。

事業と関連性の薄いワードを対象から除外
対策に適した検索ボリュームのワードを選ぶ

例えば「デザート」というワードは多くのユーザーが検索するビッグワードで、対策候補としては魅力的であるものの、他社でも対策している可能性がある=「競合性が高い」ため、自社の対策コストにマッチする検索ボリュームを見極める必要があります。

ここでは仮に、月間1000件を超えるワードをビッグワードと定義し、以下キーワードリスト内で分類してみました。すると

ビッグワードを除く以下4件のワードが「最重要ワード」として浮上してきました。

「低糖質菓子 パン」
「低糖質菓子 通販」
「糖尿病 0カロリー食品」
「糖尿病 甘いもの」

例えばリスティング広告施策の候補として考える場合、これら4件のワードは検索ボリュームが比較的小さく、それぞれの推奨入札単価も低くなっているため競合性も低いのが特徴。言い換えれば、ライバルが少ないので伸びしろがあるワードと言えそうです。

もちろん単に「検索ボリュームが少ないもの=優先順位が高い」わけではなく、一定の検索ボリュームがなければそもそも検索されないため、ここを考慮する必要もあります。ただ、この「一定の検索ボリューム」は予算面などさまざまな事情で変化するため、「こんな時はどうすればいい?」など迷われるときは遠慮なくお問い合わせください。

さらに、

「低糖質菓子 パン」
「低糖質菓子 通販」

上記2件については、これに加え自社サービスとの親和性が高いワードであるため、このワードで流入するユーザーとサイト内コンテンツとのマッチ度もより高くなると考えられます。

こういったワードを、「最重要ワード」として特定し、速やかにSEO対策していくことが迅速に集客効果を高める一歩になります。

最も即効性の高い施策として考えられるのは、「上記ワード4件すべてでリスティング広告出稿すること」ですが、これは「あらかじめ広告予算を確保できれば」という前提になります。現実的には、潤沢に予算確保できないケースも少なくないでしょう。

そこで当MSLがおすすめしたいのは、予算に余裕があればリスティング広告施策を部分的に行いつつ

コンテンツ発信によるオーガニック流入促進施策「コンテンツSEO

をメインで実施していく、というもの。
即効性のあるリスティング広告を「狩猟型」とするならば、コンテンツSEOは自前でコツコツと進めていける「農耕型」。
以下のようなプロセスを経てLPや商品・サービス紹介のためのコンテンツを企画・制作・発信をしていく、コンテンツマーケティングの一種です。

<検索順位の上位獲得を目指す「コンテンツSEO」のプロセス>

  1. 流入想定として最適な対策キーワードを設定
  2. 対策キーワードにマッチするテーマや最適な構成要素によりコンテンツを企画・制作
  3. 制作したコンテンツをSEO対策視点でチェック⇒公開へ
  4. 公開後、検索順位などの成果分析をもとにコンテンツをチューニング

このようなプロセスを経て継続運用していくタイプの流入獲得施策です。

リスティング広告とは異なり、成果反映に数か月かかる(即時的でない)ものの、

・広告コストがかからない
・継続運用することで着実に成果を引き出せる
PDCAを重ねることで施策改善できる
・自前で流入施策のノウハウを身につけられる
SNSやメールなど他施策への活用などコンテンツ再利用もできる

といったメリットが挙げられます。

「コンテンツSEO」は魅力的な施策ですが、一定の知識・ノウハウをもとに精度の高い実行が求められるため最初はとっつきにくいかもしれません。

そこで今回は、上記<コンテンツSEOプロセス>の中でも重要工程のひとつである、

  1. 制作したコンテンツをSEO対策視点でチェック

こちらの工程別にSEO対策漏れがないか?確認できるチェックリストをご用意しました。

ご興味ある方は是非一度ダウンロードいただければと思います。

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今日から始めるSEO対策!チェックシート無料ダウンロード

広告を打たずに集客効果に期待できるコンテンツSEOですが、
どんなポイントに気をつけて実施すればいいのでしょう?
実際に制作した後、「ここだけはおさえたい」SEO対策のチェックポイントを

シートにまとめましたので是非ご活用ください。

資料はこちら

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今回シミュレーションとしてご紹介した事例では、

一定の検索ボリュームがある(=検索ニーズがある)キーワードの中で、競合性が低いもの
なおかつ商品やサービスの特性にマッチした、親和性の高いキーワード

という点に着目し、キーワードを選定しました。

せっかくSEO対策に何らかのリソースやコストをかけるのですから、より高い成果が期待できるキーワードから優先して選んでいきたいもの。より効率的・効果的な施策実施ができるよう、是非上記チェックシートなどもご活用いただければと思います。

以上が前編となります。

次回の後編では、CVRCTRに基づき更にキーワードを分類していく手法をご紹介します。