マーケティングストーリーラボ

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【ロシアプロモーション事情】雪国のママ、思わず買う!あるおもちゃの宣伝動画からのヒント

こんにちは。世界のママを研究しつくす!「グローバルママ研究所」Nanaです。
日本でも子どもたちから絶大な人気を誇るバランスバイク。我が家の息子も2歳からバランスバイクの愛用者で、乗り回しています。モスクワであれば、年間50日ほど雪がふるロシアでは、このバランスバイクがさらに進化しているようです。子どもにはもちろん、実はママたちにもうれしいポイントが…。今回は、ロシアからのプロモーションに関するヒントをお届けします。

「これだったら私でも調整できそう…」
日本でも近年注目のバランスバイク。補助輪がない自転車で、比較的低年齢から使用できると人気を博している。極寒のロシアでは地面を雪が覆ってしまう時期が長いので、基本的に自転車は夏のみの乗り物だ。そんなロシアに登場した今回紹介するバイク。冬も楽しめるようにと、冬は車輪部分をそりに変えて、雪面を走ることができる優れものだ。そして、このバイクのプロモーション動画もおもしろい。子どものおもちゃとしてだけでなく、ママを助けるアイデア商品という切り口で訴求している。

ロシアならではのバランスバイクとは?


夏はタイヤ、冬はソリとして1年中楽しめる。

このそりにもなるスモールバイク。価格は3,750ルーブル(日本円で約5,625円)である。価格だけを見ると決してリーズナブルとは言えない。しかし、商品説明の動画を見た後だと、このようにたくさん機能がついているわりには安いと思えてしまう。自転車の練習として、バランス感覚を鍛えるために、なんとなく興味があるけど、夏だけのために買うのはどうか。長い冬=シーズンオフに使えないのであれば少し高い買い物…。と思っていたママたちの悩みを解決し、ロシアで売り上げを伸ばしている。

参照URL:
Small Rider Combo Race:
http://toy.babybrick.ru/smallrider-comboracer-belo-sinii.html?frommarket=&ymclid=909051686768861014600006

 支持されている背景・理由

流行の秘訣は、なんといっても上手にターゲットママを引き込むキーワードが入った動画広告。動画投稿サイトで、動画を使って商品メリットをわかりやすく説明している。その動画を見た人たちが「ついにバランスバイクがここまで進化した!」と拡散し、話題になっているのだ。動画には商品の説明とともに最初から最後までママたちの心をつかむコピーが盛り込まれている。ざっと通訳してみるとこんな感じだ。
「このスモールライダーなら一年中乗れます!サドルとハンドルは特別な道具なしで簡単に高さ調節できて、気になる車輪とそり部分の交換はわずか5分!重量は最軽量の3キロ。そりだと大人が引っ張らなければならないけれど、これならお子さんが自力で移動できます!スムーズな移動のついでにバランス感覚のトレーニングにもなります!」
【ママたちの労力は最小限に、子どもへの利益は最大限に】と思わせるこの動画につい、筆者も引き込まれてしまった。サドルとハンドルが特別な道具なしで簡単に高さ調節できるというのは確かに大きい。高さ調節に何か特別な道具が必要だとパパ頼みになってしまうので、いつでも調節できるというわけにはいかず、便利ではない。気になる車輪とそり部分の交換も、5分ということで説明書などに詳しく目を通さなくてもできることは容易に想像できる。重量3キロといえばバキーの最軽量タイプと同じ。ママたちも扱いやすい重さであることや、持ち運びのしやすさが伝わる。
さらに、一年中使えるうえに、2歳から使用できるという使用期間の長さも人気のひとつだ。しっかり歩けるようになった我が子への最初の移動手段として、親だけでなくおじいちゃんおばあちゃんも虜にしているスモールライダーは今後も売り上げを伸ばしそうだ。

ロシア人ママの心をくすぐる3つのポイント

1.ママでもできる!簡単調節、持ち運びしやすい

高さの調節や車輪からそりへの交換が簡単であること。また、持ち運びやすい軽さもママにはうれしい。

2.雪の季節も気にせず使える

低年齢から使用できるのはもちろんのこと、なんといっても雪の季節が長く、環境にハンデがあるロシアで、一年中使用できる乗り物であるということ

3.ママたちの労力は最小限に、子どもへの利益は最大限に

バランス感覚が鍛えられるうえに、移動は子どもが自力でできるので、ママたちの労力軽減につながる。

 

【ママたちの労力は最小限に、子どもへの利益は最大限に】
国籍問わず、惹かれるキャッチコピーですね。さらに、子ども心をつかむことはもちろん、ママの心もしっかりキャッチするPR動画がSNS上でも拡散されていて、商品ヒットのヒントがちりばめられています。
ここのところ寒さ厳しい日本。雪の日でも子どもが楽しく自力で移動できるなんて、ママにとっても朗報。日本でも雪が多い地域で活躍しそうなアイテムですね。

 

グローバルママ研究所
世界35か国在住の200名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2017年12月時点)。企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。
http://gm-ri.com/