マーケティングストーリーラボ

CONNECT THE STORIES, TO LIVE AND LONG ENGAGEMENTS “生きたStoryを感じる”「場創り」と「コンテンツ創り」

「伝えたい事」を伝えるグラフ表現のポイント(1)

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弊社制作カタログの「売上」や、制作にかかった「工数」などのデータ分析、
分析結果をベースにしたマーケティング戦略提案などを担当している
Lion(ライオン)」です。

売上のデータ分析といっても、販売実績だけを見るだけではありません。
“カタログ紙面を弊社で制作している”という環境を生かし、どのような「企画」だったのか、どのような「掲載面積」だったのかなど、売上と紙面表現(クリエイティブ)を関連付けた検証を行っています。
カタログの紙面検証は、Webまわりのコンテンツ効果検証のようなトラッキングができないため、「制作データからの抽出データ」「実績報告やトランザクションデータ」「購入者の属性」などを関連付け、ちまちまと整形を行うというとーーーっても地道な作業です!
(分析=クール! かっこいい!と思われている方には、作業している姿をぜひ見てほしい…笑)

ところで、データの変化を伝えるとき必ず使われるのが「グラフによる可視化」
「いやいやExcelのグラフ機能使うだけでしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、シンプルに見えて意外と難しいんです! 適切な表現を行わないと報告のミスリードや、プレゼンのストーリーに対する厳しい指摘をされてしまう場合があります。

例えば、売れ筋商品や市場動向などを報告しようとしたとき、
■半年の売上推移を可視化したグラフに対して「どうしてこの期間なの?期を通してみるとどうだった?」
■縦軸の上下を削ったグラフに対して「この差に意味はあるの?」

といった指摘に苦い思い出のある方もいるのではないでしょうか?
『伝えたい事』を適切に伝えるグラフ」の基本とポイントをご紹介します。

(1)データ分析で押さえたい「3つの型」

そもそも、なぜグラフを使うのでしょうか?
数値の差(比較・変化)を一目で分かりやすく把握するためですよね。
Excelなどの表計算ソフトには、非常に多くの種類のグラフが用意されていますが、実際よく使うものは3種程度に収まってしまいます。
まず、数値の差(比較・変化)を知るために、どのような種類があるか整理してみます。

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(左)量的比較(商品の売上やユーザ数を比べてどうか?)            
(中)時系列変化(時間の経過とともにどれくらい変化したのか?)
(右)構成比 (全体の中でどれくらいの割合を占めているのか?)
これらの比較・変化を表現するために適切なグラフの種類、即答できますか?

(2)棒グラフ、折れ線グラフ…どれが最適?

先ほどの数値の表現として何が適切か、下の図を確認してみてください。
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(左)量的比較(数の単純比較)
→棒グラフ
(中)時系列変化(時間軸での変化)
→折れ線グラフ
(右)構成比 (全体の中での割合)
→円グラフ・積み上げ棒グラフ

いかがでしょう?
ここで注意したいのが「円グラフ」です。よく見かける「円グラフに注意が必要?」と思われるかもしれませんが、これまた意外な落とし穴があるのです。

(3)実は奥が深い円グラフ

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視覚的に把握しやすいと思われがちな円グラフですが、一部読み取りにくい部分があるのにお気づきでしょうか? 「商品CとDの差」です。他の商品と違い、数%の差しかないため、一目で差を読み取りにくくなってしまいます。
もしCとDについての差を論点としたい場合、この表現は最適とは言えません…。
また、このように数値が近いことに加え、項目が極端に多い場合は要注意。
例えば、20商品の構成比を比べる円グラフを想像してみてください。

…………カオス。
 
要素は多くても4つ程度、数値も差がはっきりしたデータでの利用をおすすめします。
数値が近いに加え、項目が極端に多い場合は、横並びの棒グラフが非常に分かりやすく数値を示してくれます。

次回も、「『伝えたい事』を適切に伝えるグラフ」の基本とポイントをご紹介します。
どうぞお楽しみに~!

Lion
ワークフロー設計からデータ運用、プロモーションの効果検証と予測に関する分析を担当。データ可視化に興味があり、Tableau Jediになるべく勉強中。
“長期ユーザ獲得ができるモノ・サービスには、感性的なアプローチが必須”と考えていて、特にモノやサービスへの「愛着」ストーリーやきっかけをSNSなどで集め理由を考える事が趣味。ぎりぎり昭和生まれ。0歳児の父。