マーケティングストーリーラボ

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「伝えたい事」を伝えるグラフ表現のポイント(2)

 

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弊社制作カタログの「売上」や、制作にかかった「工数」などのデータの分析を担当している「Lion(ライオン)」です。
今回は前回に引き続き、グラフ表現で数値を正しく伝えるためのポイントをご紹介します。

(1)データの全体像を意識せよ!

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商品動向の報告で、上のグラフと共に「『商品B』が非常に好調だ」という報告が上がってきました。
………本当にそうでしょうか。
疑問に思うのは「以前はどうだったのだろう?」ということかと思います。

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では、さらに過去1年分の数値を追加してみましょう。
好調に見えたBは実は一度売り上げが下がっていただけで、やっと2年前の数値を追い越した所です。確かに増えてはいますが、「やっと以前の状態を追い越した」というのが真実です。
よって報告すべきは、冒頭のように「Bは非常に好調だ」というものではなく「Bは一時売上を下げてしまったが、下げた売上を取り戻した」というのが本来伝えるべき主旨になります。

このように「前年からの報告」という手前、以前の状態を考慮せずただ1年を抜き出してしまっているグラフを見かける事があります。以前の状態を問題として意識していればいいのですが、時間に追われるあまりデータの全体像を意識せずに数値を抜き出すと、筋違いや、ミスリードを誘う数値を抜き出してしまう場合もあります。
以前の状態に気づかないままプレゼンしてしまったら…上司からの厳しい指摘が待ち受けているかもしれません…!
聞き手は常に、話し手の言葉へ自分なりの問いを立てながら資料を読み、プレゼンを聞いています。

・「伝えたい事」に対する説明すべき全体像は何か
・その全体像で相手は納得するのか

この2つを意識して組み立てる事が出来れば、数値に対する質問は怖いものではありません!

(2)その装飾に意味はある? グラフは「飾る」よりも「伝える」

の奥行に意味はある?

見かけをそれっぽくするために3D表現が使われているグラフを見かけますが、2軸しか使用しないグラフで高さや奥行にあまり意味はありません。遠近法により、逆に分かりにくいグラフになってしまいます。

例えば下記の場合、ただでさえ分かりにくい商品CとDの差がほぼ無いように見えませんか?また、立体的に見えることによって、手前にくる商品Aと商品Bのパッと見の面積が多く見えてしまうのも問題ですね。

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目を引くための表現

グラフで「伝えたいデータ」を強調したい時、皆さんならどうしますか? グラフの一部を切り出す事も効果的ですし、多くの色を使用せず、強調したい要素にだけ色を付けると、見せたい部分を一目でわかるグラフに仕上がりますよ。

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どちらも「商品B」が強調され、目がいきますよね。
数値を正しく・分かりやすく伝えてこそ、意味のあるグラフになります。
基礎中の基礎に当たるものばかりですが、ご紹介したポイントをぜひご活用ください。

Lion
ワークフロー設計からデータ運用、プロモーションの効果検証と予測に関する分析を担当。データ可視化に興味があり、Tableau Jediになるべく勉強中。
“長期ユーザ獲得ができるモノ・サービスには、感性的なアプローチが必須”と考えていて、特にモノやサービスへの「愛着」ストーリーやきっかけをSNSなどで集め理由を考える事が趣味。ぎりぎり昭和生まれ。0歳児の父。