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Web担当者だからこそ知っておきたいKPI分析のポイント

人にも目標があるのと同様に企業活動においてももちろん獲得したい目標、成果があります。「まずはKPIを立てなさい」と上席から言われ設計したKPIも、「最終成果につながるものを追いかけられているか?」、「KPIを振り返り施策の見直しまでできているか?」と問われると、実はそこに課題がある…ということに心当たりはありませんでしょうか?KPIを立てて終わり、ではなく、最終的な成果につなげるためにKPIを見直す時のポイントについてご紹介していきます。

また、KPIを初期に設計する際のコツについてはコチラをご覧ください。
Web担当者が不幸になるKPI -オウンドメディアのKGI・KPI設計3つのコツ-

そもそも、KPIはなぜ設定するのだろうか

KPIは目指すべき目標を達成するために設定される

KPI(Key Performance Indicator)は日本語だと「重要業績評価指標」と訳され、目標に対してどの程度達成しているか、を測るために設定される指標です。冒頭でも紹介した通り、企業活動においては、「業績を〇%向上させる」、「年間売上△円」など、目指す姿が示されます。これをKGI(Key Goal Indicator)と呼びます。企業が目指す姿(仮に年間売上1億円と設定した場合)を達成するためには施策(TV広告、店頭キャンペーン、SNS活用etc..)実施が必要となり、その各施策が適切に機能しているかどうかを設定したKPIを追うことで確認することができるようになります。

▼KGI・KPIとの関係性

また、KPIを設定するときからKGI達成に向けてどんな施策を行うべきか、その施策の成果を判定するにはどんな指標を追うべきなのかを、仮説に基づいて設計することが重要となります。そうすることで、施策をふりかえる際に実行にエラーがあったのか、はたまた仮説自体にエラーがあったのか、検証できるようになります。
つまり、KGIを最終目標としたときに、KPIはその目標を達成するための道標となるのです。したがって、KPIには測定可能であることに加え、必要に応じて評価を見直せるような柔軟性が求められます。

KPIは「やるべきこと」と「優先順位」を明確化するために設定される

KPIを設定していないと、目指すべき姿が達成できていない場合に、やみくもに施策を打ち出し、結果として時間と費用ばかりかけて成果に結びつかない、といった負のスパイラルが発生することがあります。施策を実行するにしても、かけられる予算と人的資源は限られているかと思いますので、何が成果につながる施策で、何が成果につながらない施策か、というのを設定したKPIを確認することで判断できるようになります。

KPI分析の方法

KPIの見える化を行う


KPIを設定しても、達成するためにはチーム内での意識付けが必要となります。具体的にはKPIと実績についての状況をグラフ化することが効果的です。グラフにすることによって、誰でもひとめで状況を把握でき、改善の意識を育むことができます。
また、KPIを可視化することで、全体目標達成にあたりどこにボトルネックがあるのか、課題はどこにあるのかが見つけやすくなり、次なる打ち手が検討しやすくなるのです。
継続的にPDCAを回していくためには、週1回程度定期的にKPIの進捗度・値を更新し、施策に関わるチーム内で見直し、改善案を出す機会を設けるとよいでしょう。

達成すべきKPIの重要度づけ、施策優先順位づけの見直しをする

KPIの進捗度を見える化し、見直す機会を設けた後は、実施している施策が本当に企業の目指す姿の達成に結び付いているか検討していきます。たとえば、「Webサイトで新規購入者数を増やす」というKPIに対し、それに紐づくKPIに「オーガニック検索流入数を増やす」「30代サイト訪問者の入口商品購入率を高める」などが考えられます。その際、どの施策がよりKGIに貢献しているか、を見極め、人的資源と予算を割り当てていくことが大切です。

KPI分析に役立つツール

アクセス解析ツール:Googleアナリティクス

Web担当者であればご存知かもしれませんが、WebサイトのPVやセッション数など、サイトのアクセス状況を解析する無料のツールです。Webサイトに関わるKPI分析ならまずはGoogleアナリティクスを用いるとよいでしょう。また、2020年10月に「Google アナリティクス4 プロパティ(GA4)」がリリースされましたので今後はこちらも活用していくとよいでしょう。

【Googleアナリティクス】
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
【Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)】
https://support.google.com/analytics/answer/9216061?hl=ja

BIツール:Tableau

Tableauはデータの分析・ビジュアル化が簡単・スピーディに行えるBI(Business Intelligence)ツールです。BIツールを活用することで、KPIの進捗度合いを見える化、共有化が容易になります。Tableauをおすすめする理由については、下記記事もご参照いただければと思いますが、企業活動の目標達成には必要となるツールといえるのではないでしょうか。
誰でもできる売上・顧客データ分析のはなし
【tableau】
https://www.tableau.com/ja-jp

いかがでしょうか。企業として目指すべき目標達成のためにKPIは設定するだけではあまり意味がなく、KPIに関連したデータを収集・分析しながらチーム全体でチェックし、次は何を改善していけばよいかを決定していくことが重要です。