マーケティングストーリーラボ(MSL)

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News Update

誰でもできる売上・顧客データ分析のはなし その1

毎度2本立てでお送りするLionです。

さて、本エントリではデータ分析、データの可視化についてお話ししたいと思います。
毎月・毎週Excelの集計作業に数時間かけている人は必見です。

「データ分析」って難しい?

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「データ分析」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
エンジニア? データサイエンティスト? 統計家? マーケター?
すごーーーく専門的で難しそうなイメージ、ありませんか?
社内に、「分析といったらこの人!」というような気軽に依頼できる担当者がいたり、
数字や統計に長けた同僚がいてさくっと相談できる、という環境ではない方も、
数多くいらっしゃると思います。というかほとんどそうだと思います…。
「Excelと悪戦苦闘しながら、何とか数字を見ているよ」というお客様の話もよく聞きます。

数字の扱いや分析手法を熟知する事も重要ですが、
ビジネスに生かすためには、現状を理解して、
「なぜ?」という疑問をデータから見つけるセンスが必要です。
つまり、数字に強くないとダメ!というわけでは全くないんです!

まずは手始めに、手軽にできて効率の良い「現状把握(=データの可視化)」から始めてはどうでしょうか?
「データ分析」をざっくりと分解してみると…

1.現状を把握する

2.数値がとれるものは何があって、何が足りないのか。どのようなデータを収集できるのかを考える
(例:売上金額、販売個数、顧客の性別、年齢)

3.複数の要因が、関係あるものなのかを推測する

4.施策による変化を予測できるか考える(=様々な要因の中から、意味のある関係性を見いだせるかどうか)
(例:商品Aと商品Bがセットでよく売れている、C地域でカテゴリDの売上が伸びている)

5.一部に対し施策を実行、結果を検証し、予測を全体に当てはめて良いかを検証する

1~3の内容なら、統計って何?って方でもExcelベースで日々行っている内容だと思います。
4以降は統計を使った予測と検証が必要ですが、
・集計では見えなかった関係性を、「数値」という裏付けで明らかにする。
・施策の効果を予測・より正確なもの、大規模に実行できるか検証する。

といった事ができるので、数学が苦手といった人でも、
興味のある内容ではないでしょうか?

誰でも簡単! 大量なデータの集計・可視化の方法

データの集計を自動化するといっても、excelVBAやAcsessは使いません。
用意するのはデータの入ったCSVやExcelと
「Tableau」というデータビジュアライゼーションツール
http://www.tableau.com/ja-jp

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Tableauは強力な、「データ結合・集約機能」「ドラッグ&ドロップで実現する可視化と集計機能」を持っています。
…どういう事かというと、集計の切り口と更新方法さえ決めてしまえば、次からはデータを更新するだけでOK。
しかも何十・何百万行のデータを、ほんっっっとうに手軽に扱えるのです。
こんな夢のようなツールが、気軽に扱えるなんて夢のような時代になりました!

そして6月21日に行われた、「Tableau(タブロー)新バージョン10.0の製品発表会」に参加してきました!
虎ノ門ヒルズで行われ、約1200人が参加したそう。会場はすごい熱気に包まれていました…!!

今回参加したキーノートでは、新バージョンの機能お披露目と顧客事例のプレゼンテーションがありました。
今のバージョンでも十分な「データ結合・集約機能」・「ドラッグ&ドロップで実現する可視化と集計機能」を持っているのですが、さらに強力なツールになった印象です。
目玉はいくつもあるのですが、「項目のドラッグ&ドロップで、RFM分析に使うセグメンテーションができ、作ったものを別の分析でもグループとして取り扱えてしまう事」が一番の衝撃でした。
今までだとデータベース側で前処理の必要だったRFM分析がTableau上だけでできてしまいます。つまり、「面倒だった作業がTableauで簡単にできるようになった!」ということ。
その他、モバイル向けの画面設計機能の強化や、「Highlighter」と呼ばれるデータのハイライト表示機能など、今までの設計と分析をより便利にする仕上がりになっています。

後半のエントリではTableauをおすすめする理由についてお話します。お楽しみに!

Lion
ワークフロー設計からデータ運用、プロモーションの効果検証と予測に関する分析を担当。データ可視化に興味があり、Tableau Jediになるべく勉強中。
“長期ユーザ獲得ができるモノ・サービスには、感性的なアプローチが必須”と考えていて、特にモノやサービスへの「愛着」ストーリーやきっかけをSNSなどで集め理由を考える事が趣味。ぎりぎり昭和生まれ。0歳児の父。