マーケティングストーリーラボ

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海外ママ×デジタルマーケティング事例「全米の先生が驚愕!クラスが劇的に変わるICTアプリ」

こんにちは。世界のママを研究しつくす!「グローバルママ研究所」のNanaです。

「なんでこんなにアナログなの!?」思わずつぶやきたくなるような日本の教育シーン。先生と親の連絡ツールは古き良き連絡帳で行われているなど、すべての提出物は紙ベース。
日本の教育現場におけるデジタルの活用はまだまだといったところですが、最先端をいくアメリカではこんなアプリが教室に登場しているとか。
全米の先生が驚愕した、子どもをやる気にさせるアメリカのICT(Information and Communication Technology)アプリ事情をご覧ください。


教育の現場でもIT化が他の国より格段に進んでいるアメリカ。一人につき一台、iPadやChrome Bookが支給され、宿題の提出もGoogle Driveからが小学校の日常の風景となりつつある。
そのようななか、全米の多くの学校ではあるアプリを使い、ゲーム感覚でクラスをまとめる手法が人気だ。
今回は全米の先生から多大な支持を集める、「ClassDojo」アプリの全容を紹介する。

参照URL:
「ClassDojo」
https://www.classdojo.com/

「ClassDojo」とは

「ClassDojo」とは生徒の授業態度を評価する無料アプリのこと。授業は、先生がコンピューターやタブレットを広げてスマートボードに「ClassDojo」を映し出すところから始まる。
各生徒が自分のプロフィールを入力して作った「アバター」に対し、先生は授業内で見られた生徒のポジティブまたはネガティブポイントをポイントとして与えていくのだ。

ゲーム感覚で子どもの個性をキャッチ!

「ジェームスはグループでやる課題でリーダーシップを発揮してみんなを上手にまとめたから、リーダーシップのポイントをあげるわね!」
「あれ?エリカ、今日の宿題をやってこなかったの?それじゃあ、ネガティブポイントね」
こんなやりとりがクラスの中で行われ、生徒は一日何回もさまざまなポイントを授業内で獲得していく。

獲得ポイントはクラス内のすべての生徒が見られる仕組みになっており、生徒はゲーム感覚でスコアの獲得を狙って積極的に授業に貢献するため、授業もスムーズに進み、生徒も楽しめるというカラクリが生まれている。
また、先生にとっても、成績という一面で生徒を評価するのではなく、一人一人が持っている個性を多方面から数値化・体系化できることで生徒のモチベーションアップにつながるようになっているのだ。

子どもゴコロが読めない親の「知りたい!」を満足させる最強ツール

このアプリは単に先生がクラスをまとめるだけのツールではない。実は親にとっても学校との最高のコミュニケーションツールになっている。
子どもが帰宅し、「今日学校どうだった?」と聞いてみると「別に・・・」と会話が速攻で終わってしまった経験はないだろうか?
親であれば子どもが学校で何をしているのか知りたいところ。

「ClassDojo」で蓄積された情報は各生徒のプロフィールに記録され、親も「ClassDojo」アプリにログインすると、自分の子どもの獲得したポイント数やいつ・どのようなポイントを獲得できたのかという詳細を閲覧することができる。
また、先生はフェイスブックのタイムラインのようにクラスの授業風景を写真にとって投稿できるため、写真やビデオで授業や子どもの様子を把握することができるのだ。

毎日学校が終わると自動的にレポートが保護者に通知されるようになっており、このレポートを通じて「あれ?今日午前10時くらいにネガティブポイントされているけど、何かあったの?」とか「今日みんなで一緒にプロジェクトができたんだね」など、具体的に学校で起こったできごとを子どもと話す機会を設けるツールとしても使えるのだ。

このアプリを通じて、親がクラスで起こっていることを十分に把握することで、家庭と学校でのそのギャップを縮め、勉強しやすい環境を作れるだろう。
先生が連絡事項を印刷して生徒に持たせるのはもう古い!この「ClassDojo」アプリは先生から保護者への連絡や、逆に保護者が先生に相談したいときにも簡単に連絡できるツールとなっている。

年に2回だけ形式ばった三者面談以外に気軽に親が先生とコミュニケーションをとれるようになったのだ。

マーケティング一切なしで世界180か国に展開された秘密とは?

2011年に創立以来、マーケティングや広告は一切行わなかった「ClassDojo」。今や全米の90%(※)のKindergartenから8年生の学校で、そして全世界180か国以上で展開されるようになった秘密は「カイゼン」にあった。
(※)学校内の1クラスが使用していれば、使用統計にカウントされている。
当初立ち上げ時、80人の先生のフィードバックを受け開発されたパイロット版は、発売後一週間で瞬く間に先生たちの間で噂となり、1万2,000ダウンロードを記録。
その後もフィードバックを受け、コンスタントに改良を重ね、「テクノロジーに疎い先生でも使いやすい」というユーザビリティを徹底的に追い求めた結果が、今のアプリの成功につながっている。

IT化を教育現場に急速に導入している日本。学校の成績が何よりも大事なのは昔から変わらないが、「ClassDojo」のようなツールの導入することにより、保護者と学校との連結を密にし、多角的に生徒の個性を捉え、一人一人の生徒の可能性を伸ばしていけるのではないだろうか。


ゲーム感覚で授業に参加できるので、子どもたちのモチベーションも自然とアップ。また、保護者の視点からも、子どもがその日どう過ごしたかわかるのはとても魅力的です。
子どもの様子や個性を見極めながら個性を伸ばすような教育アプローチは頭ではよいと理解していても、家庭の力だけでは難しいもの。先生にとっても、親にとっても、悩みの救世主になりそうなこちらのアプリ。なんとか日本の学校にも導入してほしい!と母は願っております…。

グローバルママ研究所

世界33か国在住の170名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2017年4月時点)。企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。
http://gm-ri.com/