マーケティングストーリーラボ

CONNECT THE STORIES, TO LIVE AND LONG ENGAGEMENTS “生きたStoryを感じる”「場創り」と「コンテンツ創り」

News Update

【フランス食事情】和食の次は「Nikkei(日系)料理」?フランスで人気上昇中の理由とは?

こんにちは。世界のママを研究しつくす!「グローバルママ研究所」のNanaです。
海外でも知名度が高まりつつある日本食。しかし、「日本食=寿司」のイメージは根強く、手頃な回転寿司屋やテイクアウトの巻き寿司店以外の日本料理店は、その価格の高さもあるのか、いまだ敷居が高い国も多いようです。
今回は日本食が定着しているフランスで近頃、新たに注目を集めているNikkei料理をご紹介。食にも美を追求するフランスで、どのような日系料理が話題になっているのでしょうか。写真にも注目です!


日本食の人気が定着したフランスだが、最近、新たに注目を集めている料理がある。日本国外で、独自の発展を遂げてきた「Nikkei(日系)料理」だ。日系料理とは、南米の日系人が和食を現地の食材と組み合わせてアレンジした料理がルーツ。ひと言で言えば、和食と他国料理とのフュージョン料理のことだ。SNSを中心にフランスで認知されつつある日系料理。人気の秘密や、躍進を後押しする話題のレシピ本著者の人物像にも迫る。

「Nikkei(日系)料理」とは?

SNSや口コミサイトで拡散!身近な存在となった日系料理

フランスの日本食レストランに、新たなムーブメントが起きている。
その一つが、日本と南米のフュージョン料理店「スシ・キト(Sushi’Kito)」(フランス・ナント市)。エディブルフラワー(食用花)を 使ってペルー流刺身料理をパフェのように盛り付けたり、エビフライの入った巻き寿司をダイナマイトに見立てたりと、自由な発想がいかされたメニューが人気だ。SNS映えするうえに、満足できるメニューとあって、大手口コミサイト「トリップアドバイザー」の日本食レストラン部門では、あらゆる強敵を抑えて、堂々の1位を獲得。食材の組み合わせの意外性や見た目のインパクトはもちろんのこと、店内サービスにおいて、ラテン流の明るさや居心地の良さも、集客につながる人気の理由だ。
もう一つは、日系料理がコンセプトのフランチャイズ店「コテ・スシ(Côté_Sushi)」。寿司の概念を覆す創作性あふれる料理を、比較的リーズナブルな価格で楽しめる人気店で、フランス国内で、着々と店舗を拡大中だ。かつては、高級レストランに分類されていた日本料理だが、現在のフランスでは、日常的に楽しめる料理へと生まれ変わりつつある。

日系料理界に新風をもたらした「話題のレシピ本」、著者の素顔

日系料理の人気を後押ししたのが、レシピ本「キュイジーヌ・ニッケイ(Cuisine_Nikkei)日本名:日系料理_和食の新しいスタイル」の存在だ。フランス語版が発売された2017年2月以降、料理やトレンド好きのフランス人の間で、題の一冊となっている。この本の著者であるルイス・ハラ氏は、ブラジルのサンパウロで生まれた日系ブラジル人。19歳で渡英。金融機関勤務を経て、兼ねてから関心の高かった料理の道を志した。東京で和食料理を修業したのち、イギリスに帰国。世界的に有名な料理校「ル・コルドン・ブルー」でフランス料理の調理と製菓技術の全課程を修了した。
現在は、ロンドン郊外イズリントンの自宅でサパークラブ経営の傍ら、人気ブログ「ザ・ロンドン・フーディ(The_London_Foodie)」を手掛けている。ハラ氏自身は多忙な中でも、食材探しの旅に余念がない。米麹や味噌、キムチなど、日本やアジアの発酵食品の効能についてもリサーチ済みで、欧米に多い肥満や、糖尿病に配慮したレシピを考案中だという。
そんなハラ氏が注目している食材は、フィリピンの紅山芋「ウベ」。紫色の鮮やかな色合い、ナッツのような風味に滑らかな食感は、今後の日系料理に欠かせない食材となる日が来るかもしれない。ハラ氏の提案する「和食をベースに、他国のエスプリを取り入れた健康的なフュージョン料理」が、これからの海外の日本食レストラン業界をますます活気付けてくれることは、間違いないだろう。

参考URL:
http://www.avosassiettes.fr/cuisine-nikkei-de-luiz-hara-aux-editions-prat/
https://www.cordonbleu.edu/news/tendances-culinaires-2017-luiz-hara/fr
https://www.instagram.com/sushikito_nantes/
https://cotesushi.com/
https://www.amazon.co.jp/dp/4767822793?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=465392&ref_=dp_proddesc_0&s=books&showDetailProductDesc=1#product-description_feature_div

支持されている背景・理由

フランス人が抱く「日本食」のイメージを覆す!

フランスで日本食といえば、高額なイメージがつきまとう。ところが、これまで高級レストランでしか味わえなかった日系料理が、パリのみならず、地方都市でもリーズナブルな価格で食べられるようになったことで、認知度が高まってきた。さらに、和食のヘルシーさに加え、柑橘類や香草などでパンチの効いた味付けが、はっきりとした味を好むフランス人の嗜好に合ったようだ。

フランス人の心をくすぐる3つのポイント

1. これが日本食?イメージを覆す料理法

和食をベースとしながらも、他国の食材と組み合わせた料理や斬新な盛り付けで人気の日系料理。フランス人が持つ日本料理の概念を覆し、新たな料理として受け入れられている。

2. 美を追求するフランスだから重視される、フォトジェニックな見た目!

見た目や盛り付けにこだわる日系料理は、美しいプレゼンテーションのフランス料理で目の肥えた人々にも受け入れられやすく、口コミで人気が広がるきっかけとなった。

3.マイナー料理と日本食との斬新な融合

フランスでは、日本食は高級料理のイメージがあるが、他国の料理とかけ合わせることで、敷居を低くし、手軽に楽しめる料理の一つとなっている。

 

味はもちろんのこと、フォトジェニックな美しい見た目の日系料理。さすが、美を追究するフランスならでは!高級料理店でしか味わえなかった日本食がリーズナブルな価格で食べられたり、フランス人の食の好みに合わせて、他国料理と掛け合わせるなど、その視点にも着目したいもの。これからも進化を続ける「Nikkei(日系)料理」、フランスのみならず世界へと広がっていくのか。日本人としては大いに期待したいところです。

 

グローバルママ研究所
世界35か国在住の200名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2017年12月時点)。企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。