マーケティングストーリーラボ(MSL)

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社名はなんと日本語!スタートアップが始めた革命的なフランスのベビーフードとは?

こんにちは。世界のママを研究しつくす!「グローバルママ研究所」Nanaです。
赤ちゃんには体にいいものをあげたいけれど、毎回手作りは……。ぐずる赤ちゃんをだっこしながら、その都度離乳食を手作りするのは至難の技です。我が家でも、お粥やすりつぶした野菜をまとめて作ったものを小分けにして冷凍したり、顆粒の赤ちゃん出汁などを活用したりしたものです。離乳食作りは日本だけでなく国境を越え、世界中のママたちの悩みの種。今回は、フランスからそんなママたちに強い味方が登場。その名もヨージ(Yooji)!なんでも日本語の「幼児」から名付けられたのだとか。日本では離乳食といえば瓶詰めやレトルトが主流ですが、フランスのオーガニック冷凍離乳食から何か新しいヒントが得られそうです。覗いてみましょう。

働き盛りの子育て世代は何かと忙しい。でも愛する我が子の食事は疎かにできないし、安全なものを食べてもらいたい。これは国を問わず子育て世代に共通する悩みであるが、そのような親心をしっかり掴んでいる会社がフランスにある。
冷凍離乳食専門の「ヨージ(Yooji)」の商品は、メインとなる魚や肉が4種類、付け合せに至っては15種類、近ごろでは果物のコンポートや野菜のピュレをスティック状にしたものも発売され、組み合わせ自在なラインアップだ。そのすべてが無添加、無着色、防腐剤なしのオーガニックでグルテンフリーなうえ、価格が5ユーロ以内に抑えられている。この理想的なビジネスモデルは、いかにしてでき上がったのだろうか。

商品・プロモーションの概要

社名はなんと日本語!
スタートアップが始めた革命的なベビーフード「ヨージ」

ダノン・マニフェスト・ベンチャーからの400万ユーロ(約5億4562万円)をはじめ、政府やフランス投資銀行(BPI)、地元アキテーヌ地域圏からの投資を受けながら成長してきたオーガニック・ベビーフードメーカー「ヨージ(Yooji)」。2012年にフランス南西部を拠点に6人で起業し、現在およそ40人の社員を抱える同社は、ベビーフード業界の革命児ともいえるスタートアップ企業である。国産有機栽培の農家や水・畜産業者から食材を仕入れ、仏国内で調理された添加物フリーの離乳食だ。10-20gの使い切りやすいサイズになっているが、パッケージは個別包装されておらず簡素なので、瓶入り離乳食に比べ大量のゴミを出す必要もない。ありそうでなかった同社の商品は、大型スーパーほか、フランス国内のおよそ600店舗で扱われ、3億5000万ユーロ(約477億4175万円)ともいわれるフランスのベビーフード市場で立派に戦っている。ところでこのちょっと変わった社名、日本語のように聞こえるのだが、それもそのはず。フランス農林水産省のサイトには「Yoojiの社名は日本語のbébé(赤ちゃん=つまり幼児)に由来」との説明が記載されている。ここでは日本語表記を「ヨージ(幼児)」としているが、フランス人が発音すると「ユージ」に近い音になる。

専用の冷凍棚にこだわり、経営戦略は日本でも有名なあの会社がモデル

フランス初の冷凍離乳食を手掛けるヨージは、売り方においても他社の製品とは一線を画している。同社の商品は通常の冷凍食品コーナーに置かれず、専用の冷凍棚をベビーフード売り場に設けているのだ。そのため、大量の冷凍ピザやアイスクリームなどに埋もれることなく、準備の手軽な離乳食を探しているパパママの目に留まりやすくなっている。さらにはデジタルパッケージの利用で時間短縮とコスト減を実現。ブランド立ち上げの前には、SNSで対象となる両親像を細かくリサーチしたそうだ。
創設者のひとりであるフレデリック・ヴォントル氏によると、高品質なサブレと親しみやすいパッケージで知られる「ミシェル&オーギュスタン」がビジネスモデルだという。確かにどちらもエリート校出身の仲間同士が立ち上げた会社で、販売戦略が綿密だ。ヴォントル氏自身も経営大学院(HEC)出身の元銀行員で、4児のパパである。父親として「こんな製品があったらいいな」と思い描いていたことを形にし、同じ思いを抱える若い親達に届けているのだ。立ち上げ当初は3店舗のスーパーから販売を開始したヨージの商品は、前記のとおり600店舗にまで広がり、オンラインショップや冷凍食品宅配サービス会社でも扱われている。また、ベルギーやルクセンブルグなど欧州他国のオーガニック食品市場への輸出、保育園やホテル、ヴァカンス村への売り込みも忘れていない。
参考URL:
http://www.yooji.fr/
http://agriculture.gouv.fr/yooji-du-bio-et-du-surgeles-pour-les-bebes
http://www.sudouest.fr/2016/11/02/yooji-le-surgele-bio-pour-bebes-qui-monte-en-puissance-2554404-2780.php
https://startup.info/fr/yooji/
http://www.e-marketing.fr/Thematique/agences-1089/Breves/Yooji-sera-elle-Michel-Augustin-bebes-182298.htm#XgDPmRzTBECxVzPV.97

支持されている背景・理由

フランスの忙しい共働き家庭の強い味方!赤ちゃんと環境に優しい時短ベビーフード

フランスでは共働きがスタンダード。生後間もないころから外に預けられて親と離れて過ごす子どもが多い中、買い物や台所仕事に追われる時間をなるべく減らし、少しでも長く子どもといる時間をつくろうと考えるフランスの親たちのニーズにぴったり合致。メインと付け合せの組み合わせが何通りも可能で、マンネリ化を避けることができるうえに、子どもの味覚もきちんと育てられる。さらに、ゴミを最小限に減らせる点も大きい。

フランス人ママの心をくすぐる3つのポイント

一食分が個別に冷凍されており、瓶詰め商品と比較してごみ処理も楽!

10-20gの使い切りやすいサイズに、パッケージも簡素で瓶入り離乳食に比べ大量のゴミを出す必要もない。

簡単に解凍できるので、忙しい共働き家庭で重宝。

湯せんや電子レンジで簡単に解凍できるため、台所仕事に追われる時間をなるべく減らし、少しでも長く子どもといる時間をつくろうと考えるフランスの親たちのニーズにぴったり合致。

オーガニックでありながら、冷凍で長期保存ができる。

すべてが無添加、無着色、防腐剤なしのオーガニックでグルテンフリー。冷凍だから長期保存が可能なのも魅力。

 

どれもこれも育児や仕事に追われる忙しい母親には、嬉しいポイントばかり。母親としては、レトルトはちょっぴり抵抗があるのですが、オーガニックでグルテンフリーなのでこれなら安心して赤ちゃんにあげられますね。商品だけを改良するだけではなく、スーパーでの売り方やパッケージにまで消費者に寄り添い成功した事例。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

グローバルママ研究所
世界35か国在住の200名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2017年12月時点)。企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。