マーケティングストーリーラボ(MSL)

CONNECT THE STORIES, TO LIVE AND LONG ENGAGEMENTS “生きたStoryを感じる”「場創り」と「コンテンツ創り」

働くママもこれで安心!オーストラリアで話題のオウンドメディアで広まる職場設置型学童保育とは?

こんにちは。世界のママを研究しつくす!「グローバルママ研究所」のNanaです。
働くママにとって、普段あるいは長期休暇中の子どもの居場所確保はまさに死活問題です。いまだに保育園問題が深刻な日本では、安心して預けられる保育園などを確保できない場合、最悪、職を失う可能性さえあります。核家族化が進むなか、気軽にお世話をお願いできるような祖父母や親戚が近くに住んでいない家庭も多くなってきました。お金がかかっても良いからなんとか預け先を、と思っても、なかなか見つからないケースも多く働くママたちは頭を抱えるばかりです。そのようななか、オーストラリアでは、送迎時間ゼロの職場設置型の学童プログラムがオウンドメディアで広がり、話題となっているようです。話題の秘訣を覗いてみましょう。


写真提供:KidsCo

オーストラリアにおける公立校の長期休暇は年間約11週間だ。そのなかでも、年度終了と同時にはじまる真夏のクリスマスホリデーは約5週間あり、どの子どもたちもクリスマスプレゼントとホリデーのダブルの楽しみを心待ちにしている。一方、働くママたちにとってこの長期休暇は大きな悩みの種でもある。11歳未満の子どもを一人で放置することを認めていない同国では、たとえ数時間であっても自宅で留守番をさせることができない。長期休暇前になるとママたちは一斉にホリデーケアや受け入れアクティビティーを探し始めるのが通常だ。ここに焦点を当てたのが、2人の教育関係者が立ち上げた学童保育プログラムの開発&設置ビジネスの「キッズコ(KidsCo)」だ。オウンドメディアなどを通してマーケティングを行い、メルボルンで始めたビジネスは州を超え、ブリスベンまで規模を拡大している。成長を続けるキッズコのビジネス内容やマーケティング手法をご紹介する。

商品・プロモーションの概要

学校の長期休暇が引き起こす問題を解決

オーストラリアでは小学生になると学校内にホリデーケアが設置されてるところが多く、外部でも、スポーツや学業系のホリデープログラムが数多く開催されている。ところが、幼稚園に通う未就学児を対象とするホリデープログラムは数少ない。市が主催する臨時の学童保育もあるが、期間や時間が短いうえに、受け入れ定員数が少ないなど問題が多い。このような理由から、子どもが小さい間は親が順番に有給休暇を取得したり、親せきに預けたりしてしのぐ傾向にある。この問題にフォーカスしたのが「キッズコ」だ。預け入れ先は通常、自宅から通うのが前提であり、仕事の前後に送迎の必要がある。遠方の場合は、さらに時間もかかる。ところがキッズコは職場に導入する学童保育プログラムなので、送迎の必要がない。保育料は会社が全額持つ場合もあれば、各家庭に請求する場合など、さまざまだ。職場との話し合いにより学童保育に適した場所を指定し、そこに必要な設備を設置する。実際に学童保育を指導するのは教師の資格を持ったメンバーで安心だ。

ビデオやオーディオクリップで目や耳に訴えるオウンドメディア

キッズコはメルボルンでビジネスを開始し、現在ではブリスベンまで広がっている。このように伸びているのは、2017年に開かれた「スタートアップコンテスト」で1位になったことが大きな成功の要因の一つだが、加えてオウンドメディアの充実度が成長を後押ししている。オウンドメディアである公式サイトでは、ビジネスを立ち上げた背景やプログラム内容の紹介はもちろんのこと、これまで取り上げられたテレビやラジオなどによる取材内容をビデオやオーディオクリップとして載せている。文章で説明するより目や耳に訴えるマーケティング手法が功を奏している。

参考URL
kidsco.com.au
https://www.rivercitylabs.net/kidsco/
https://www.domain.com.au/domain-review/startup-stars-winners-kidsco-australia-adrian-rokman-laynton-allan-449961/


写真提供:KidsCo

支持されている背景・理由

働くママにも子どもにも、そして職場にも喜ばれるプログラム

学童保育が職場内で開かれているため、送迎が楽で、何かあったときも連絡がとりやすいなどメリットが大きく好評だ。プログラムの内容も、「スポーツ&フィットネス」「アート&クラフト」「実験&発見」「音楽&ダンス」の4つの分野があり、バラエティーに富んだ内容を提供している。充実したプログラムのおかげで、子どもたちは長い休みでも退屈せず有意義に過ごすことができると評価されている。さらには、職場の経営者にとっても、従業員の休みが集中することが無くなるなどメリットは大きい。

働くオージーママに人気の3つのポイント

定期的な保育場所の確保で気持ちに余裕

会社の協力のもと、職場内にキッズコの保育プログラムを導入することが可能となり長期休暇前に悩む必要がなくなった。

送迎が不要で時短に

通常の保育場所の場合、送迎に時間がかかり通勤時間も大幅に長くなるが、キッズコのプログラムでは、職場が保育場所でもあるので時間効率が良くなり、忙しいママには嬉しいシステムだ。

子どももうれしい充実したプログラム

職場内に設置する保育プログラムにもかかわらず、プログラム数の多さが売りで、長期で参加する子どもたちも飽きることがない。

 

普段の預け先もさることながら、子どもたちの長期休暇に頭を悩ますのは、万国共通のママの悩み。このような職場設置型の学童保育なら、預け先を毎回探すこともなく、安心できますし、子どもたちも楽しく過ごせますね。日本でも、まもなくやってくる夏休みを目前に悩んでいるママたちは多いのではないでしょうか。このような職場設置型の学童保育が充実すれば、小さな子どもを持つママももっと働きやすくなるのかもしれませんね。

 

グローバルママ研究所
世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年3月時点)。企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。