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News Update

シニアはネットで、若者はコンビニで〈健康食品に関する自主調査①〉

昨今の「健康食品」ブーム、その勢いは止まりません。
お茶やコーヒー、コーラはもはや当たり前、“トクホビール”までが登場した2015年。4月には「機能性表示食品制度」が開始、各メーカーから次々と新商品が発売されましたね。
実際、生活者は健康食品にイメージを持たれているのでしょうか。今回は、30代~60代の男女2200名に対して調査を実施しました。


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健康食品に関するイメージは?

(複数回答可)

健康食品1_1

■「価格が高い」が最も多く、年代による差はあまりない。
■「病気の予防に効果がある」「病気の改善に効果がある」という誤った認識を持たれている方が、まだまだ多い。
■「似た製品が多く選びにくい」 「誇大な広告・宣伝が目立つ」というイメージも多く、年代が高くなるにつれて右肩上がり。
■50代・60代は、ブランド志向であることが分かる
■他の世代と比較して突出した特徴がない40代。美容やダイエットに関するイメージがやや高めである。
⇒50代・60代は、「似た製品が多く選びにくい」「有名ブランド以外の製品は不安」「誇大な広告・宣伝が目立つ」「効果が期待できない」など健康食品にややネガティブなイメージを持たれている方が多い。
一方、30代は、「美容やダイエットに効果がある」「おいしくない」など、健康食品に対して割と表層的なイメージを持っているような印象。

「健康食品」の購入を検討する際、情報をどこで集める?

(複数回答可)

健康食品1_2

■圧倒的に「インターネット」、次いで「テレビ」。テレビに迫る勢いなのが「店頭」。30代の割合が多いのは意外な結果。
■「テレビ」はどの層にも万弁なく強いメディア。
■母数は少ないが、年代別で見ると30代で突出しているのが「ラジオ」。
■60代に「新聞」は強い。「インターネット」もシニアの割合が高い。
⇒マスメディアはシニアに強く、若い世代は自分で見聞きするリアルな情報を頼りにしている印象。

「健康食品」の購入を検討する際、最も重視する事項は?

(回答はひとつ)

健康食品1_3

■「効果・効能」「安全性」「価格」がTOP3。
■「パッケージデザイン、キャッチコピー」は最も低い。さらに50代・60代は重視していないことが分かる。
■第4位の「ブランド名」は、50代・60代が気にしているポイントである。
⇒ブランド名や実績、デザイン・コピー、味については二の次。「何に効くのか、安全なのか、定期的に買える価格なのか」を気にされている方が多い。

「健康食品」の購入場所は?

(過去1年間に「購入したことがある」という方。複数回答可)

健康食品1_4

■「インターネット」「薬局・ドラッグストア」が2強。「インターネット」は意外にも50代・60代に強い。
■3位の「コンビニエンスストア」利用は、30代がほぼ半数を占める。
■最も少ないのは「訪問販売」。シニア利用が多いイメージだが、30代・40代で7割以上を占める。
■「カタログ通販」は50代、特に60代に強いことが分かる。
⇒リアル店舗での購入は30代・40代と若い世代、通販での購入は50代・60代が多い。

所感
・健康食品はあくまで食品。「健康な人の健康維持や増進」が本来の目的ですが、「病気を予防・改善できる」という誤ったイメージを持たれる方がまだまだ多いようです。
・情報収集の方法として「若い世代はインターネット、シニアはリアル店舗」のようなイメージがありましたが、全く逆でした。若い世代はコンビニやドラッグストア等のリアル店舗で「ついで見」する方が多く、シニアの方は目的をもってインターネット調べられているのかもしれません。

調査概要:健康食品に関するアンケート
調査エリア:全国
調査対象者:30代~60代男女(均等割付)
回収サンプル数:2,200サンプル
調査期間:2015年11月19日~22日
調査方法:インターネット調査