こんにちは!YOSSYです。
会社ではマーケティングプランニングを担当しています。 「オムニチャネルの話を」って『CVM会議』編集長に頼まれたのですが、いきなり重いテーマですよねぇ。。。
そこで、今や、色々なところで買いものできちゃうよね、という話からスタートしてみようと思います。
私たちのような広告会社は、商品(サービス)を認知してもらうための広告はもちろん、生活者の皆様に「買う」場所を提供する仕事…カタログやECサイトの企画/制作/運用…も様々な企業様から受託しています。 企業と生活者のコミュニケーションのダイナミズムをリアルに感じる現場で、日々どのようなことを感じているのか、少しお伝えさせてください。
「ECってなんですか?」
話しは唐突ですが、弊社(シータス&ゼネラルプレス)が 昨年夏(2015年7月)に初めて大型展示会に出展した際のブースコンセプトは 【EC×カタログの新しい販促スタイルを提供します!】でした。
驚いたのは、少なくとも5人の来場者の方が
「ECって何ですか?」
と私に質問されたという事実です。
弊社ブースの様子
会期3日間のうち、総合1.5日ほどしかブースに立っていなかった私が受けた質問数ですよ!? 弊社が出展していたエリアは主にコンテンツマーケティングを標榜する、オウンドメディア企画・制作・運営会社のブースが連なるエリアなのに、ですよ!?
正直、意外でした。
この展示会の来場者(期間中54,000人ほどが来場されたそうです!)お一人おひとりは、マーケティングまわりの最新情報を収集しようと東京ビックサイトをわざわざ訪れたビジネスパーソンばかりにお見受けしましたし、感度と意欲のある方達、コミュニケーション力もあるような方達のようでしたから(全員男性でした)。年代も、恐らく20代後半から40代前半までの働き盛りの方達です。
私が20年ほど前から商品の売場のひとつとして明確に認識していた
「EC(サイト)」
という言葉を知らない方がいらっしゃるなんて信じられませんでした。
コミュニケーションギャップ
もちろんマーケ担当、例えば小売企業のマーケ部門、それもECサイトの企画を担当している方でしたら、 「EC」は立派な商いの場であり、その単語に何の疑問ももたず、一般用語としてとらえていらっしゃることでしょう。
ビジネス上もECの成功事例を押さえていらっしゃるでしょうし、 自社ECサイトと競合するECサイトはどれかということでさえ、スラスラと答えられることでしょう。
でもロケットの開発をしている企業の社員にとっては(極端な事例ですけれど)、もしかすると、「EC」はビジネスシーンで見かける言葉ではないのかもしれません。
弊社は『コミュニケーションプロデュース』、 すなわち、 企業様の生活者に向けた「コミュニケーション活動」の企画と運用を支援することを業務にしていますので、コミュニケーション上重要な言葉遣いには、人一倍配慮しているつもりですが、それでも『EC』という言葉に対するリアクションとして、「ECってなに?」がありうるとは!!と驚いたわけです。想定外でした。 発信側と受け手側にギャップがあった、ということですね。
マーケ担当と生活者に意識のギャップはないだろうか
コミュニケーション施策の企画をするためには、過去の施策や、現在進行形の施策の反応を精査することが必須なわけですが、
発信側である企業の想いがちゃんと伝わっているか、
受信者との意識の違いがどこかに生まれてはいないか、
という点に注意を払いたいと思っています。
メーカーや小売のマーケ担当者様の想像以上に、 「日本の生活者は自由に買いものを楽しんでいる」と私は感じていて、 例え日用必需品の買いものであっても、 「どこかしらに楽しみや快適さを感じながら買いものをしたい」 という欲求があるように思えます。
話を戻すと、 カタログで買うのか、店頭で買うのか、ECで買うのか、 生活者はとても自由に、複数の手段を組み合わせたり1つの手段を繰り返し使ったりして、買いものを楽しんでいると思うのです。 だからこそ、自由に色々な売場を行き来してもらい、どこの売場でも楽しんでいただけるように接客する、品揃えする、ことを意識していきたいですよね。
▲弊社では、ギャップを可視化する各種調査・分析のご提案をしています。
YOSSY(「CVM企画室」室長)
エディター(編集者)歴がとにかく長い。でも、ふりかえれば新コース開発とか(教材開発セクション在籍時)、VIP会員向け情報誌創刊企画(カタログ制作セクション在籍時)とか、マーケプランニング歴(含む調査歴)も長い。珍しい&新しいこと&流行は押さえたいクチ。美味しいご飯やお酒、旅行と友人・家族は人生の必需品。2015年の収穫はExcelで重回帰分析ができるようになったこと。目下、5歳児育児中です。