マーケティングストーリーラボ(MSL)

人気オーガニックスーパー「ホールフーズ・マーケット」とは?〜現地レポート@ハワイ〜

こんにちは、おけいはんです。
先日お休みをいただき家族でハワイに行ってきました。
のんびり海でも眺めてゆっくりしよ〜と思って行ったものの、1歳8ヶ月の動き回る小さな怪獣を連れて行ったので、落ち着く暇もありませんでした…
さて、ハワイに着いていちばんに向かったのが、人気のオーガニックスーパー、ホールフーズ・マーケット。現地の方はもちろん、日本の観光客の方にも大人気ですよね。

では人気の理由はいったい何なのでしょうか。

ホールフーズ・マーケットとは?

アメリカのテキサス州オースティンに本拠地を置く、オーガニック食材を中心とした高級スーパーマーケット。店舗数はアメリカ国内と海外(カナダとイギリス)で450店ほど。
フォーチュン誌が毎年発表しているアメリカで最も働きたい100社にも毎年ランクインしており、2016年版では75位に入っています。
健康志向という点においても「コカコーラを売らない」スーパーとしても知られているんだとか。
顧客はアッパーミドル以上(中流階級の上位層)とし、当然のことながら価格は高くなっています。
サイトはその世界観を表現するべくとってもオシャレ…‼︎ 野菜だけの写真でも素敵ですね。
http://www.wholefoodsmarket.com/

プライベートブランド「365 Everyday Value」

http://m.wholefoodsmarket.com/about-our-products/product-lines/365-everyday-value
店内でよく目にするのがこの 「365 Everyday Value」。ホールフーズ・マーケットのプライベートブランドで比較的お求めやすい価格(いや、私にはそれでも旅行じゃないと手が出ないですが)になっています。
食品だけではなく、シャンプーなどの日用品やサプリなどもあります。

私も自宅用やお土産にいくつか購入しました。プライベートブランドとはいえ、もちろんオーガニックでとっても美味しいのです…(*^^*)

店内はどうなっている?

入り口に入るとまず色とりどりの野菜がたくさん…‼︎ オーガニック、またハワイでとれたローカル野菜など、ナチュラルなものにこだわった食材が並びます。


対面で購入できる精肉やシーフードコーナー、コーヒー等が変えるカフェコーナーなどもあり、イートインスペースで飲食することもできます。お寿司なんかも売ってましたよ!また外にもベンチがあり、心地よい風を感じながら食事をすることもできます。

充実しているデリコーナー。量り売りも。

滞在中、何度かお世話になったのがこのデリ。

あらゆる種類の新鮮な野菜や果物、また栄養豊富で“食べる輸血”ともいわれるビーツや、“野菜の王様”ともいわれるケールなど日本ではあまり見られない野菜も充実しています。ホットミールもバリエーション豊富でした。


料金は、用意されてある容器に好きなだけ詰めて、量り売りとなっています。私はもちろんフタがギリギリ閉まるまで詰めました(笑)。

他にも コーヒー豆やシリアル、ナッツ なども量り売りされていて購入することができます。

2016年5月、ロサンゼルスに新コンセプトストアをオープン。

5月25日には、ロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」1号店をオープン。
既存のホールフーズ・マーケットとは異なり、20代~30代のミレニアム層(※)をターゲットにしており、低価格設定の商品をベースにした、小規模な店舗とのこと。
※1980~2000年代に生まれ、デジタル機器とSNSを自在に操る世代のことを指す。日本ではあまり耳にしない言葉ですが、アメリカでは、このミレニアム世代こそがマーケットの主役とされ、この層への効果的なリーチを目指した小売業界の動きが加速しているようです。

また、夏から秋にかけてオレゴン州レイクオスウィーゴ地区に2店舗め、ワシントン州ベルビュー地区に3店舗めをオープンしており、今後も続々と出店予定なのだとか。
ホールフーズ・マーケットは、一時は好調でしたが、ターゲットやウォルマートなど競合店舗が同じようにオーガニック商品を扱い始めたことで競争が激化し、既存店舗の売上はマイナス傾向が続いています。同社としてはこの新コンセプトストアで新たな顧客層の開拓を狙いたい考え。既存店舗とのカニバリを懸念する声もありますが、今後の動向を追っていきたいところです。
(日本にもできないかなぁ…!)

まとめ

日本のスーパーではまだあまり見慣れない、
・新鮮な野菜を扱うデリ
・コーヒー豆やシリアル、ナッツなどの量り売り
は、注目していきたいところです。
新鮮で安全な野菜を量り売りで購入できれば、添加物等を気にしてカット野菜(特に冷蔵商品) の購入を避けているママ層や、手抜き感が出てしまうお惣菜の購入をためらう主婦層も取込みやすいのではないでしょうか。
また、コーヒー豆やシリアル、ナッツの量り売りは日常の朝食需要への対応が可能になってくるのではないかと思います。
どちらも運営していくのが困難ではありますが、参考にしていただければと思います。
個人的にはそのような店舗が近所にできれば通いたいです!

おけいはん
滋賀&大阪で28年過ごしたのち、中途入社し8年目。営業を経て現在は「CVM企画室」でマーケティング業務を担当。昨年娘が生まれ育児休業から復帰。最近は週末に家族でキャンプに行くのが楽しみ。