マーケティングストーリーラボ(MSL)

コンテンツマーケティングの始め方! 必要な体制とリソース不足の解決策

コンテンツマーケティングは効果が出るのに時間がかかるもの、という特徴は良く語られているのでご存知の方も多いと思います。そして、いざ始めてみると「リソース不足」という課題に直面する担当者も多いはず。そこで、今回はコンテンツマーケティングの推進に必要なリソースの考え方と、リソース不足の解決策についてご紹介します。

コンテンツマーケティングの基本はこちらから
【基本】コンテンツマーケティングとは? その種類とメリット・デメリット
https://msl.yuidea.co.jp/content-marketing/4292

必要なリソースとは?

足りないリソースの補い方の前に、どのような体制をつくると良いのかを解説します。コンテンツマーケティングを始めるには、主に以下の役割が必要です。ここでは特にブログ運営をイメージした体制をご紹介します。


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もちろん、それぞれの役割に対してすべて1人ずつ担う必要はありません。また、エンジニアやデザイナーは一度サイトを立ち上げてしまうと、プロジェクトに大きな時間を割く必要はなくなる場合が多く、日常的に重要なのは主にコンテンツ制作・運用にかかわるメンバーということになります。企業によっては、コンテンツマーケティングの担当者が1人、つまり上記役割をすべて1人で行うということも少なくありません。「オウンドメディア活用に関する調査2019」(広報会議2019年6月号)によると、オウンドメディアに関わっている社内メンバーの人数は「1人」「2~3人」で全体の50という結果でした。そうすると、やはりコンテンツを制作しつづけるうちに、リソース不足に陥り、更新頻度が落ちてやがて更新そのものが止まるということになりがちです。そこで、たとえ担当者1人でも効率よくコンテンツマーケティングを運用できるアイディアをご紹介します。
参考:広報会議2019年6月号

リソース不足の解決策。1人でも効率よく運用するために

では、少ないリソースでコンテンツマーケティングを運用していくためのいくつかの方法をご紹介します。

社内コンテンツの掘り起こし

新たなコンテンツを企画から制作までずっと続けていくのは、人的リソースに課題がない場合でも大変なことです。そこで、有効なのが社内の各種コンテンツをうまく再活用することです。

既存コンテンツの活用

寄稿

外部の著名人や、各テーマの専門家などに寄稿を依頼してみましょう。原稿料が必要という側面もありますが、コンテンツの質が担保されると同時に、著者による集客効果も期待できます。

社内にライター・協力者を育てる

社員は自社情報に関しての専門家です。コンテンツマーケティングには、読者にとって有益であると同時にオリジナリティのあるコンテンツ(記事)が求められます。自社の専門領域について、各部門の協力者を募り、記事執筆やコンテンツ提供の依頼をしてみましょう。

アウトソーシング

機能のほとんどを外部に依頼することもできますし、ライティングのみなど部分的に外部に任せることも可能です。Appmart株式会社「2017年 コンテンツマーケティングの実態調査レポート」によると67.9%の企業が何らかのかたちで運営・制作をアウトソースしていると回答しています。費用面での検討は必要になりますが、近年は、クラウドソーシングを活用して、比較的安価で効率的に発注する方法も注目されています。ただし、コンテンツのクオリティにバラつきが出ないよう編集者が管理することが重要です。

参考:Appmart株式会社「2017年 コンテンツマーケティングの実態調査レポート」https://appmart.co.jp/whitepaper/contentsmarketing2017
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000031439.htm

まとめ

いかがでしたでしょうか。コンテンツマーケティングは、地道に継続することがもっとも重要なポイントでもあります。少ないリソースで始めることも少なくありません。その際、継続してコンテンツを提供できるよう、効率的な方法を検討したり外部に任せる内容を見極めたり、どうすれば続けていけるかを考えながら体制を構築していけると良いですね。

ishi
元編集ディレクター。2017年秋よりマーケティング部に異動してマーケティングストーリーラボ編集長に。慣れないマーケティング用語に悪戦苦闘中です。