【基本】コンテンツマーケティングとは? その種類とメリット・デメリット
コンテンツマーケティングという単語を日本でよく聞くようになってきたのは、2014年ごろのことです。そしていまやマーケティング活動に定着していますが、ここで改めて、コンテンツマーケティングとは何なのかをまとめ、その効果やメリット・デメリットをご紹介します。
コンテンツマーケティングとはオウンドメディアの効果的な運用!
コンテンツマーケティングとは、あくまでも読者にとって有益な情報=コンテンツを提供することによって、自社の見込み顧客を発掘し、良好な関係を築いていくことです。そして最終的には利益に結びつく行動を喚起することを目的としています。
アメリカでは2000年頃から一般化している手法で、それまでのマーケティングアプローチとは逆のスタイルです。従来との大きな違いは、商品やサービスを売り込むのではなく、有益な情報を提供するところから始める点です。企業の都合ではなく、顧客の都合に合わせる、という姿勢ですね。
その効果は、色々とありますが、例えば下記のような点があげられます。
人材リソースの補完
長期的に価値のあるコンテンツさえつくることができれば、その後は自動的に集客されるようになります。つまり、営業やマーケティング人員を補完する役割を担ってくれることになるのです。例えば、営業マンが訪問営業をしたり、テレアポをしたり、マーケターが広告出稿したり、展示会に出展する時間や労力を削減してくれる上、コスト削減の効果が狙えます。
自社のブランディング向上
その企業ならではの情報を提供することにより、その専門性を強調することができ、信頼感の向上や、ブランド力を強化できます。「○○(専門性)といえば、××社」というイメージの醸成が期待できます。
顧客との関係性の構築
信頼できる、価値ある情報を提供していくことによって、自社に関心を持ち、好感を持ってくれるファンを増やすことが可能です。使い方によっては、双方向のコミュニケーションをとることもできるので、LTVの向上も見込めます。
商圏の拡大
コンテンツマーケティングはアナログでもできることですが、デジタルマーケティングとの親和性が高いです。デジタルであれば、営業や出展しにくい地域であっても、自社の強みや自社商品・サービスの強みを広げていくことができます。
それではこれらのなかで一番の効果とは何か?という点について考えてみます。効果についてはさまざまな側面での可能性があり、それを決めるのは、何を目指すのかという「目的」になるのではないでしょうか。目的を何に設定するか次第で、求める効果も変わってきます。すでに取り組んでいる、もしくはこれから始めるにあたって、目指すのはブランディングなのか? LTVなのか? といった点を明らかにする必要があります。
そして、効果を出すためには、自社の専門性・強みを生かしたコンテンツを作成し、目的に応じた適切なメディアでの運用が必須です。
コンテンツマーケティングの種類、メリット・デメリットとは?
コンテンツマーケティングには、どのような種類があり、どうカテゴライズされているのでしょうか? 実は、明確な定義というものはありません。しかしながら、ある程度の「型」については把握しておいた方が良いでしょう。前提は、あくまでもユーザーにとって有益なコンテンツだという点です。
何にフォーカスして分類するかにもよりますが、ここでは、媒体によって分けてみます。
<自社メディア>
・お客様の声・評価レビュー
・成功事例の紹介
・ブログ記事
・ホワイトペーパー
<メディア外(オフライン)>
・動画
・セミナー
・書籍(電子書籍)
<自社外メディア>
・SNS
・メールマガジン
・プレスリリース
紹介しただけでも、これだけの種類があります。コンテンツといっても単に記事のことだけではありません。マーケターとしては、打てる施策は多岐にわたるともいえます。潜在顧客が何を課題としているのか、その課題を解決に導くための内容はさまざまな手段で提供することができるのです。
また、オンライン上だけがコンテンツの提供場所ではありません。セミナーや展示会などでも、有益な情報を提供しつつ自社商品・サービスへと結びつけることも可能です。さらに、まだ課題に気がついていない顧客に対して、気づきを与えることができる可能性もあるのです。アイデア次第で、さまざまなことができるわけですから、ぜひ挑戦してみてください。
次にメリットとデメリットについてご紹介していきます。まずは、メリットです。
<メリット>
・広告費を削減することができる
・コンテンツが資産となっていく
・ブランディングに繋がる
もちろん、何事も良いことばかりではありません。ここではデメリットについても整理しておきます。
<デメリット>
・制作に時間と労力がかかる
・成果がでてくるまでに時間がかかる
・しっかりとした数値目標を設定しておかないと、成果が見えにくい
こうしたメリット・デメリットを理解して最適なメディアを選択し取り組むことが重要です。特にデメリットを事前に把握をしていないと、「始めてみたものの、これでいいのだろうか・・・」ということに陥りやすいです。
特に、時間がかかることが理解されていないと、せっかく始めたものの効果がなかったと、短期的に判断することになってしまいます。何を目的としているのか、そのために目標は何か、それはいつごろ実現させたいか、といったことを始める前に共有しておくことが大切です。
コンテンツマーケティングの成功・失敗については以下の記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。
◆オウンドメディアってどんなメディア?成功事例もご紹介!
https://msl.yuidea.co.jp/content-marketing/ownedmedia/3598
さて、ここまでコンテンツマーケティングについて改めてまとめてきました。いかがでしたでしょうか。すでに取り組みを始めている方には当初の目的や現在の運用状況の見直しに、これから始めようという方には今後の戦略立案に向けた情報整理にお役立ていただければ幸いです。
<しまうま>
水好きのため、主に川辺に生息する。現在の生息地は荒川沿い。休みの日は、荒川土手をお散歩するのが至福。実は草よりも仕事と勉強が好物のため、デジタルマーケティングを学びつつ、実践しつつでおなかいっぱいな今日この頃。ワーキングマザー歴は15年超のベテランながら、この4月に始まったお弁当作りは、朝早いので苦手です。