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「カット野菜」は食品宅配サービスで購入している人が多い!? 「カット野菜」を扱う各社の特徴まとめ

こんにちは。おけいはんです。
現在ではスーパーやコンビニのほか、食品宅配サービスでもいろんなバリエーションの「カット野菜」が見られるようになりました。

みなさんも一度はカットされている野菜を使われたことがあるのではないでしょうか。食べ切りサイズのため食材を無駄にすることがなく、あまり料理をしない一人暮らしの男性や忙しい主婦の方にとっても料理の時間短縮になりとても助かります。あと1品欲しい!彩りが足りない!というときも、ストックしておくととっても重宝しますよね。


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カット食材を利用しない人は半数以上。年代が上がるにつれ利用しない人が増加

mifの調査によると「多少値段が高くても、下ごしらえのしてある(カット済み等の)食材を利用する」という設問に対して、「あてはまる」「ややあてはまる」と答えたのは全体で148、「あてはまらない」「あまりあてはまらない」と答えたのは515となり、下ごしらえのしてある(カット済み等の)食材を利用しないと答えた人が半数以上となり、利用すると答えた人に比べて3倍以上という結果でした。

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【調査概要】
出所:(株)三菱総合研究所・生活者市場予測システム(mif)
調査地域:全国
サンプル数:30,000
調査実施日:2016年6月

男女別に見ると、「あてはまる」「ややあてはまる」と答えたのは男女ともに20代がトップ、「あてはまらない」「あまりあてはまらない」と答えたのは男女ともに年代が上がるにつれ増え、60代がトップとなりました。

働くママの利用状況は半々、食品宅配サービスで購入している人がほとんど。

また社内の働くママ10人に聞いてみたところ、ちょうど半数程度が「カット野菜」を日常的に使っているということでした。
使っているという人は
・「食品宅配サービスのおかずのセットになっているものを購入。便利なので」
・「冷凍されたものを使用。冷蔵庫で長時間放置された野菜よりも栄養価が高いと言われているから。時短にもなるし!」
・「少量で品数がとれて便利」
・「冷凍のものはあと一品!というときに役立つ 」
との声が。

反対に使っていないという人は
・「悪いイメージがある。(栄養がない、消毒液が付いている)」
・「割高な感じ。」
・「時間がたってもきれいな野菜が怖い。」
・「あまりおいしくない」
という理由からほとんど買わないんだそう。

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また、使っていると答えた人はほぼ全員が「食品宅配サービス」の冷凍されたカット野菜を使っていると答えました。逆に、普段使っていない人がどうしても必要なときに購入するのは近くの「スーパー」という結果でした。ちなみに、購入している「カット野菜」の種類は、切るのに力が要るカボチャや千切りに時間のかかるごぼうやにんじん、冷凍ストックしておくと便利なホウレンソウが多く聞かれました。

さて通販・宅配サービスの各社では、どのようなカット食材を扱っているのでしょうか?それぞれの特徴は?ピックアップしてご紹介します。

■カット野菜の宅配通販_イエコック

http://www.iecook.jp/
カット野菜といえば!のイエコックは、食材を下準備し届けてくれる宅配通販です。冷野菜(カット野菜)と温野菜(カット&スチーム野菜)から料理に合わせて好きな食材を注文できます。
配送前日に低温室でカットされクール便でお届けしてくれるので新鮮。また、国内の契約産地や市場から直接仕入れたほぼ100%の国産野菜を使っており、毎月末に翌月に配送する野菜の産地をWebサイトでお知らせしてくれます。
「栽培計画」及び「栽培記録」をチェック、出荷前にも、農薬状況や、東北および近隣地方の野菜の放射線検査も行っているんだとか。

またWebサイトではそれぞれの食材別にレシピを検索することができ、例えば「いんげん」を使ったレシピだけでも24件!のレシピが出てきます。
(私はゴマ和えしか浮かばない…)

■食品宅配_オイシックス

http://www.oisix.com/shop.g6–tokushuu–cutvege__html.htm#cd_menu_cut
オイシックスは「便利な野菜」というくくりで様々なニーズに対応可能な商品を取り扱っています。
カテゴリとしては、次亜塩素酸ナトリウム(※1)不使用、独自のエクストラフレッシュパックを使用した「安心カット野菜」、「肉じゃがやカレーに!じゃが玉にんじんセット」など、 食材を一から揃えると余らせてしまいがちな野菜を、作りたいメニューに必要な量だけセットにして届けてくれる「便利セット野菜」、「オクラ・やまいも・めかぶのネバネバ三昧」や「彩りきのこ水煮(ミックス)」など、野菜が足りないときや彩りをプラスしたいときなどにストックしておくと便利な 「冷凍・水煮・乾燥野菜」、など。  

また、オイシックスは先月8月25日より時短献立キット「KitOisix」のシェフメニューを強化。
「KitOisix」 は、必要量の食材とレシピがセットになっており、主菜・副菜の2品が20 分で作ることができる!という時短献立キットです。「美虎 「美虎 」 五十嵐美幸シェフや料理愛好家 平野レミさんなど、新たに3名のプロフェッショナルを迎え、メニューの質・バリエーションをアップするなどの強化を図っています。
「KitOisix」 は  2013年 7月の発売以来 総出荷数は 300 万食を超え (2016 年 7月末)、年間 2倍以上のスピードで成長をしているとのこと。これは、簡単、便利に加えて、専門家のレシピ付きとなれば美味しさも実現された商品ですね。

http://www.oisix.co.jp/Portals/0/pdf2016/20160825_Kit.pdf

※1 次亜塩素酸ナトリウムとは=カット野菜に加工する際、工場の多くで使用されているのが「次亜塩素酸ナトリウム」です。次亜塩素酸ナトリウムは水に溶かされ、次亜塩素酸ナトリウム溶液としてカット野菜の殺菌に使われます。

百貨店_三越伊勢丹エムアイデリ

http://www.mi-deli.jp/CategoryX.3208.3100.htm
エムアイデリでは、Oisixのにんじん約1本を千切りにした「【安心カット】味が濃いにんじん(千切り)」をはじめ、「千切りキャベツ」やそのまま食べられる「ミックスサラダ」などを取り扱っています。「【安心カット】味が濃いにんじん(千切り)」は、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤を使っておらず、Oisix独自のエクストラフレッシュパックを使い鮮度をキープしているということなので、安心して料理に使えますね!

また、レシピ例も掲載されているので、マンネリしがちな食材もいつもと違う料理に変身できそうです。

■ネットスーパー_イオン

https://www.aeonnetshop.com/
店舗にもよりますが、「カット野菜」で調べると、トップバリュの商品を中心にサラダ用のカット野菜が17種類も!「イタリアンミックスサラダ」や「紫野菜ミックス」「赤野菜ミックス」などバリエーションさまざま。これだけあると、揚げ物にはコレ、炒め物にはコレ、など、料理によって使い分けができそうですね。

■コンビニ_ローソンフレッシュ

http://fresh.lawson.jp/l/GridList.jsp?dispNo=011001006
サラダ用のカット野菜のほかカレーシチューの具材やレンコン水煮(スライス)などを取り扱い。
レビューを見るとサラダ用は揚げ物などの付け合わせに利用している人が多いよう。キャベツサラダ(キャベツの千切り)は100円(税込,150g)から買うことができかなり手軽に利用できますね。もちろん店舗でも。

 

いかがでしたか?
カット野菜を使っているひとはその便利さを実感し使い続けているようです。冷凍ストックしておけるというのもポイントになりそう。これからますます広がっていきそうな食品の時短商品。ぜひサービス開発等の参考にしてみてください!

おけいはん
滋賀&大阪で28年過ごしたのち、中途入社し8年目。営業を経て現在は「CVM企画室」でマーケティング業務を担当。昨年娘が生まれ育児休業から復帰。最近は週末に家族でキャンプに行くのが楽しみ。