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検索意図とは?その重要性、検索意図の調べ方について

「『検索意図』(インテント)を意識して自社サイトのコンテンツを作成すべき」という話を聞いたことはありませんか?SEOやコンテンツマーケティングに取り組んでいる人であればしっかり理解しておきたいトピックです。しかし、字面からなんとなく意味はわかっても、具体的に何を意識すれば良いかわからない方も多いと思います。今回は「検索意図」の意味や、「検索意図」を調べる方法などをご紹介いたします。

検索意図とは

「検索意図」とは、検索エンジンを利用してユーザーが検索を行う際、そのキーワードを入力した目的の事です。つまり、「ユーザーが何を求めて検索をしているのか」ということを指します。オンライン検索を行うユーザーには「困りごと」があり、その「困りごと」に対する回答を得るためにキーワードを入力しているのです。

検索意図がなぜ重要なのか

Googleは、より質の高い検索結果をユーザーに提供するため、ここ数年で連続してアルゴリズムを修正しています。この修正によって、記事のバックリンクやタイトルタグなどの 要素だけでなく、検索意図(インテント)がより重要視されるようになりました。
下記はGoogleが公開している「検索アルゴリズムの仕組み」からの引用です。

Google では、ユーザーがどのような種類の情報を探しているのかについても理解しようとします。特定のことに関する検索か、幅広い検索か。「口コミ」、「画像」、「開店時間」など、具体的な情報が必要なことを示す検索キーワードはあるか。その日に公開されたコンテンツを探していることを示す、急上昇ワードの検索をしているか。付近のお店や現在地の情報を検索しているか。こうしたことも、アルゴリズムで分析します。

※「検索アルゴリズムの仕組み」- Google
https://www.google.com/search/howsearchworks/algorithms/

実際の検索結果ページをみてみると、現在の検索アルゴリズムでは、検索したクエリが文中に含まれるコンテンツをただ単に検索結果上位に表示しているわけではない事に気が付きます。たとえば、「トマトソース」と検索している人は、ソースの料理の歴史ではなく、レシピを探していることや、 「Fe」と入力するほとんどの人が、人類が鉄を扱いだした歴史を調べているのではなく、科学記号の情報を探していることをGoogleはよく理解しています。また「インドカレーの作り方」などのように、使い方ややり方に関するクエリについては、動画や画像を含めるとわかりやすいという事も理解しています。
そのため、検索意図に沿ったコンテンツを作成する際には、間違った情報をユーザーに与えないように、ユーザーが求めている情報について、最適な方法できちんと 説明できているかを確認する必要があるのです。

検索意図の種類

検索意図には以下の4種類があり、それぞれどんな意味で使われるのか、説明いたします。
1.インフォメーショナルインテント(情報収集型)
2.トランザクショナルインテント(行動型)
3.コマーシャルインベスティゲーションインテント (購入検討型)
4.ナビゲーショナルインテント(案内型)

1.インフォメーショナルインテント(情報収集型)

ネット上での検索の多くは、”情報”を探している人々によって行われます。明日の天気、子供の育てかた、などの情報を知りたいというインテントがあり検索しています。ここではユーザーが知りたい情報の、正しい意味や定義、事実や歴史など的確な情報を整理したコンテンツが求められています。

2.トランザクショナルインテント(行動型)

2番目のタイプは何かしらのアクティビティをしたいという検索意図です。何かを購入するという事に限らず、どこかに行きたいというという検索意図も含まれます。例えば“茗荷谷 ランチ”と検索した場合は、茗荷谷近辺の地図と周辺の飲食店の情報が出てきます。お店の情報とともに、クチコミや、営業時間などの情報が表示されます。Googleはきちんと茗荷谷でランチに“行きたい”という検索意図を理解してくれているのです。

3.コマーシャルインベスティゲーションインテント(購入検討型)

こちらはトランザクションインテントと似ていますが、何かしらの行動を起こす前のリサーチの意図を持ったユーザーのインテントです。大体のユーザーは、買い物やサービスの導入、どこかへの旅行などをする際、Webを使用して事前に情報収集をしています。どの洗濯機が一人暮らしにはちょうど良いのか、もしくは旅行をする際の費用など、これらの検索意図は最終的には商品の購入や、サービスの導入、何かしらの行動をすることを目的としていますが、その行動を起こす前の情報を探している状態です。
何かしらの商品を購入する場合、例えばその商品が日常で使うようなちょっとした消耗品の場合は、この検索の後にすぐにトランザクションが発生します。一方、車や、不動産、もしくは企業が利用する何かしらのサービスの場合、商品が高額になるだけ、検討時間が長くなります。

4.ナビゲーショナルインテント(案内型)

4番目のタイプの検索意図は、ナビゲーショナルインテントと呼ばれます。この検索意図で検索する人は特定のWebサイトにアクセスしたいと考えて検索をしています。通常はブランド名や、サービス名が含まれています。この検索意図ではユーザーはすでに知りたい情報、もしくは指しているページが明確になっていてインターネット上を探し回る事なく目的のページに辿り着きたいと考えています。指名検索とも呼ばれます。

検索意図の調べ方

実際にどのようなクエリがどのような検索意図で使われているか基本的な調べ方を紹介いたします。

検索結果の上位表示されているサイトのコンテンツを調べる

現在、特定のクエリで検索して検索結果の上位に出てくるコンテンツは、検索意図に親和性があるコンテンツと言えます。検索結果から検索意図を読み取るにはまず2つのことに着目してみます。
・ページタイトル
・ディスクリプション
たとえば”家庭菜園”と検索した場合、上位に検索結果として出てくるのは、“初めての”“家庭菜園”、“初心者でも”できる“家庭菜園”などのタイトルが並んでいます。ディスクリプションの内容からも、これから“家庭菜園”というアクティビティにトライしてみる“初心者”向けの情報を提供しているコンテンツ上位に並んでいることがわかります。また、動画のコンテンツも上位に表示されます。このことからGoogleは”初心者”に向けたコンテンツが検索意図とマッチしていると考え、さらに動画のコンテンツは分かりやすいと認識していると解釈できます。

サジェストワードを調べる

メインのクエリと合わせてユーザーに検索されているワードを調べることも可能です。ユーザーは1つの単語の検索だけで目的のコンテンツに到達できない場合、2単語目、3単語目と検索ワードを追加しています。
どのようなキーワードが使われているか調べるには、検索結果の下に表示される”他のキーワード”を確認するとよいでしょう。

たとえばGoogleで再び”家庭菜園”と検索すると、ベランダや、マンション、お庭という場所に関するキーワードと、実際に育てる植物の名前や、土づくりなどの情報を関連性が高いキーワードが表示されます。
上記から、Googleは”家庭菜園”というキーワードの検索意図は、家庭菜園の方法、始め方を調べる意図があると読み解けます。

調べた検索意図をいかにコンテンツに活かすか

では、ユーザーの検索意図に合致するコンテンツを作成するには、どのようにすればよいのでしょうか?もちろん様々なアプローチ方法が考えられますが、まずは検索意図への回答を構築する上でのコンテンツの内容の順番を意識するとよいでしょう。ポイントは、検索意図に対する答えをまずは用意し、さらに詳細について説明していく、などのようにユーザーに分かりやすい構成でコンテンツを組み立てることです。
また、検索意図に回答するため、コンテンツの中にどのような要素が含まれているか、文章だけのコンテンツが良いのか、もしくは画像や動画などが分かりやすいか など、色々考えられる要素もありますので、ユーザーの立場にたってキーワードを検索してみたり、検索結果のコンテンツを読んでみたりして、ユーザーの「困りごと」は何なのか、を深掘りしていくことが重要となってきます。

最後に

今回は“検索意図”の意味や特別なツールを使わずに調べる方法などをご説明しました。しかし、実際には狙っているキーワードの検索意図を理解するだけでなく、流入しているユーザーは自社商材購入までのカスタマージャーニーのどの段階なのかも同時に理解しておくことも重要です。作成したコンテンツの目的によっては流入している、検索クエリ自体が最適ではないという場合もありえます。今回の内容が、皆様のサイト運営の改善の一助になれば幸いです。


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