マーケティングストーリーラボ(MSL)

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News Update

未来を変えるIoT

こんにちは。多くの感動を呼んだ平昌オリンピックが終了してはや1週間。テレビを通して見ていても寒そうな平昌に、身を震わせていたshimiです。平昌も寒そうでしたが、誰もいない家に帰ったときのリビングもなかなかに寒い。「帰る」と連絡を受けたら暖房の電源を入れられる頭の良いペットはいないものかと考える毎日です。そこで今回は、離れた場所から家電の電源を入れることも可能な魔法のような技術、IoTについて見ていきましょう。

便利すぎる!?IoT

GoogleのGoogle HomeやAmazonのAmazon Echoなど各社がこぞって発売をした、スマートスピーカー。リーズナブルな価格で、簡単に最先端の技術IoTやAIに触れられることができるこのスマートスピーカーに、皆さんの中でも興味を持った方は多いのではないでしょうか?しかし、スマートスピーカーについては知っていても、スマートスピーカーで触れられることができる技術IoTについては、まだまだ認知率が低く、2017年にジャストシステムが実施した調査によれば約半数の人が分からないとのことでした。そもそもIoTとは、「Internet of Things」の略で、日本語では「モノのインターネット」と訳します。今までパソコンや携帯電話などの情報通信機器に限って繋がっていましたが、IoTにより車や製造機械などさまざまなモノがインターネットに接続され、インターネットに接続している全てのモノからあらゆる情報を取得することができるのです。これだけでは、まだまだIoTについて分からないことが多いかと思います。よりIoTについて知るために次に、IoTの具体例について見ていきましょう。

【参照】
https://securitynavi.jp/1790
Security Navi 「IoTとは?読み方やIoTがビジネスに与える影響」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49215
IoTToday 「IoT家電。4人に1人が選ばない理由は?」

家庭でのIoT

外出先での突然の雨。しかたがなくコンビニでビニール傘を買い、折りたたみ傘を朝かばんに入れなかったことを後悔。なんてこと一度は体験したことがありますよね。こんなことも、IoTにより防ぐことができます。KDDIのIoTを活用した「Umbrella stand」は、専用のアプリが入ったスマートフォンを近づけると、その日の降水確率に応じて、晴れならオレンジ、曇りなら白、雨なら青に光ることで、外出時に傘を持っていく必要があるか否かをLEDのライトの色で知らせてくれます。

続いて紹介するのは、インターネットと繋がった鍵「スマートロック」です。このスマートロックは、スマートフォンの専用アプリからボタン一つで、鍵を開けることができ、鍵の複製が必要なくなるなどといった利点があります。しかしこのメリットを聞いてもあまり必要だと考える人はいませんよね。しかし、「介護」の分野で考えるととても便利なモノとなります。このスマートロックはインターネットに繋がっているので、高齢者の「外出状況」や「回数」を把握することができ、一人暮らしの高齢者の安否を確認する見守りサービスに活用できます。また、夜間にカギが開いたら、介護者に知らせることで夜間徘徊対策にも活躍します。

現在はそのもの単体のIoTがほとんどですが、将来的には、その日の予定や道路状況に基づき目覚まし時計が自動的に設定、起床の30分前にはエアコンが自動的に作動、夜間の気温が氷点下であった場合は、車の霜を溶かすために5分早く家を出るようにと指示が与えられる。すべてのモノが連動し、私たちの生活をすべて管理するこんな生活が送れるようになるのではと予想されています。ここまでで、家庭でのIoTについて理解していただけたかと思います。続いては、ビジネスにおけるIoTについてです。

【参照】
https://www.au.com/information/topic/auwallet/20151130-01/
au 「スマホで生活をちょっと便利に!IoTを活用したauオリジナルのインテリア雑貨を12月1日より「au WALLET Market」で発売!」
http://toyokeizai.net/articles/-/113807
東洋経済ONLINE 「IoTとは何か、今さら聞けない基本中の基本」

ビジネスにおけるIoT

あらゆる分野でIoT 化が進んでいますが、特にセンサー・デバイス・ソフトウェアの進化と相性のいい製造、医療、運輸、農業などの分野でIoT化が現在進んでいます。例えば和歌山県の早和果樹園では、IoTを活用してみかんの栽培を行っています。センサーで果物栽培に重要な気温や湿度、土壌の状態などのデータを収集、それをもとに管理や分析などを行えるシステムの構築を目指しています。農業人口が減少している現代において、農業の効率化が狙えるこのシステムは重要ですね。続いて紹介するのは、トヨタ自動車とあいおいニッセイ同和損害保険と共同で開発した安全運転の度合いに応じて保険料を割り引く保険サービスです。この保険では、車から送られてくるアクセルやブレーキ操作、速度などのデータから、安全運転かどうかを100点満点で評価し、事故発生に影響する急ブレーキや急発進などが多ければ点数が下がり、保険料の割引率も下がる仕組みです。また、ドライバーは運転ごとにアプリなどを通し、安全運転の点数を確認でき、運転のアドバイスももらうことができます。今までは、年齢や走行距離に基づき試算されていた保険料ですが、このような仕組みの保険はこれから増加していくと考えられています。自己の抑制にも繋がるサービスですね。ここまで、ビジネスにおけるIoTの一例を見ていただきました。次に紹介するのは未来のIoTについてです。

【参照】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO23254880Y7A101C1TJ2000/
日本経済新聞 2017年11月9日朝刊
https://mayonez.jp/topic/1492
Mayonez 「日本のIoT活用事例20個」

いらいら解消!?車とIoT

全国津々浦々どこでも目にする自動車。この自動車においてもIoT化は進んでいます。車両の位置情報などのデータを収集・分析して、渋滞状況に応じて目的地への最適なルートの案内、災害時の通行実績の提供を行うサービスも実現しています。また、車両から送られてくるワイパーの動きの情報からゲリラ豪雨を検知したり、ブレーキの作動情報や天候、気温との関係を分析、大事故の原因にもなりうる「スリップ」しやすい場所を特定することなども可能となっており毎年50万件近く発生する交通事故や、渋滞解消、災害時の迅速な避難に一役買うものになりそうですね。しかし、まだまだ問題もあります。その一つが、車内のネットワークがインターネットにつながることにより、外部から直接車に情報送信や作動指示が行われる可能性が生じるなどの、セキュリティの問題です。自動車と同じように、毎日使用されるている、IoT家電に関するアンケートでは、70%超が購入時に店舗側からのセキュリティに関する説明を重要視するなど、IoTのセキュリティ面において、心配する人が多いことがわかりました。このように多くの人が心配するIoTのセキュリティ面。この問題点を解消するために、今後安全に、車内外のサーバと高速に通信するためのネットワークを構築するため、業界を超えた取り組みがはじまるとのことです。IoTの利便性を安心して享受するのはもうすぐかもしれませんね。

【参照】
https://www.mizuho-ir.co.jp/publication/navis/024/special04.html
みずほ情報総研 [特集] IoT時代のセキュリティ
http://toyokeizai.net/articles/-/113807
東洋経済ONLINE IoT」とは何か、今さら聞けない基本中の基本
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49215
IoTToday 「IoT家電。4人に1人が選ばない理由は?」

いかがでしたか?IoT化によりあらゆるモノがネットワークに繋がり利便性が増し、同時に従来得ることができなかったような多くの情報を手にすることができるようになり、これからの社会の発展にも繋がっていくでしょう。しかし、莫大なデータを集めるだけでは、何にもなりません。IoTによって得た情報を、どのように使用して今ある問題を解決していくのかを考えることが、最も重要なことなのです。また、利便性は同時に危険性(獲得した情報の流出など)も生み出すことを忘れないことが、IoTを活用する上で重要なことですね。


shimi
2017年2月からマーケティング部でインターンをしております。大学では、西洋史学を専攻。趣味は、旅行とサッカー観戦です。夢は、サッカーの本場スペイン旅行に行くことです!!