マーケティングストーリーラボ(MSL)

CONNECT THE STORIES, TO LIVE AND LONG ENGAGEMENTS “生きたStoryを感じる”「場創り」と「コンテンツ創り」

News Update

ブランディング×コンテンツでファンを魅了する「土屋鞄」

「成功しているEC事例」として取り上げられることの多い「土屋鞄製造所」。

1965年にランドセル作りから始まり、現在ではオリジナルの革製品を製作、数店舗の直営店とECとで販売をしている革製品ブランドです。


【この記事を読んでいるユーザにおすすめの記事はこちら】
リブランディングで新たなファンづくり!
「今の施策で本当にファンづくりができているだろうか?」もしそうお感じなら、まずは商品自体のリブランディングから始めてみませんか。
YUIDEAでは商品価値そのもののを見直す『商品価値リノベーション』をこの度リリース!ブランディングやファン形成などさまざまな場面に活用頂けます。

◆本サービスの紹介ページはこちら

◆商品価値を考える時に役立つ資料も今なら無料でダウンロードいただけます


■土屋鞄製造所 公式サイト
http://www.tsuchiya-kaban.jp/

会員数は100万人超だとか…!!(す、すごい…)
同時に「Facebookの活用のお手本企業」としても有名。「企業Facebookページ年間ランキング」でも、大企業の名前が並ぶなか、毎年ランキングに食い込んでいます。「いいね!」が何と28万件!!

■土屋鞄製造所  Facebook
https://www.facebook.com/tsuchiyakaban/timeline?ref=page_internal

成功事例として取り上げられる理由は、様々あると思いますが、大前提はコレだと思います。

ブレない「ブランディング」 

まず思うことが「写真のクオリティが非常に高い!」ということではないでしょうか? まるで雑誌を眺めているようです。もちろんそれも重要ですが、Webサイトも、ECもfacebookも、Instagramも、ブログも、カタログも、どれを見ても「土屋鞄」なんですよね。写真のトーンが一緒。クリエイティブのトーンが一緒。

それから「革製品への想い・こだわり」が伝わるコンテンツも一緒。売り売りなトーンが一切なく「こだわって作りました。こんなシーンにいかがですか?」と呼びかけるような提案の仕方。

つまり、どこを切り取っても世界観が一緒なんです。
これって「ブランディングがしっかりできているから」だと思います。

いやいや、うちもできてるよ!当たり前じゃん!と思う方も沢山いらっしゃると思いますが、ECサイトとカタログでクリエイティブトーンが全然違ったりすること、結構あります。カタログでは情緒的な世界観を作り上げているのに、ECサイトになったら売り売り!なトーンとか。
聞けば「いや、うちはWebは別部署だから」なんて組織の理由にしてしまったりして…。分かります。分かります。むしろそれが普通です。

だからこそ、どこを見ても「あ、土屋鞄っぽいな」と思わせている土屋鞄はすごい…!

「お客様にとって“普通で、欠かせない存在になれたら”と、こだわりの革素材を使い、ひとつひとつ丁寧に職人が想いを込めて作っている。そして自分たちで届ける(=直営店&自社のEC)」という企業のDNAが、浸透しているんだなあと思います。

そしてそのブランディングに沿ったコンテンツがまた秀逸なんです。

想いとこだわりが伝わるコンテンツ

公式サイト内に「ライブラリー」というコンテンツがあります。そこには、作る人(=職人やデザイナーなど)にフォーカスしたコラム、使う人(=製品の愛用者)に使い方やこだわりを聞くインタビュー記事、共感するものづくりの現場を訪ね、他社の職人への取材記事などが掲載されています。
このような姿勢に共感してくれるのは、質の高い「本当のファン」!だと思います。

61a86c2c80abe233ca66815475f08dbc_s

懸賞やキャンペーンも大事ですし、LINEのスタンプを作る事も、きっかけとしてはもちろん大事な施策です。

ただ、短期的や売上アップの施策ではなく、長い目で見たときの「本物のファンづくり」という意味では、プロダクトのこだわりや、開発エピソード、作り手の想いに共感してもらうことは有効な手法のひとつだと思います。

MOYO
「CVM会議」編集長。入社7年目のアラサー女子。編集ディレクター(4年)→産休・育休→「CVM企画室」なる部署でマーケティング業務を担当中。ビジネス本好き。TBSラジオ好き。ビール好き。息子を寝かしつけた後、ビールと柿ピー片手に、huluで恋愛映画を見てきゅんきゅんするひとり時間が、至福の時。