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News Update

もうすぐハロウィン!アメリカの○○○○○グッズ専門店から学ぶ販促のヒントとは?

こんにちは。世界のママを研究しつくす!「グローバルママ研究所」のNanaです。
まもなく、10月のビッグイベント「ハロウィン」がやってきますね。
アメリカでは幼稚園・保育園からはじまり、小学校、中学校、そして高校まで子どもたちは思い思いのコスチュームを着ていくとか。ハロウィンをはじめ、パーティー文化が根付くアメリカではパーティー専門店が注目を集めているそうです。なかなかここまでの規模の専門店は日本では見かけないくらいの充実ぶり。さらにそのPR方法もなかなか、秀逸です。
ぜひ参考にしてみてください。

 


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「アメリカ人といえば、パーティー好き!」
先入観で決めつけてはいけないが、これはあながち間違いではないだろう。クリスマス、ハロウィン、イースター、誕生日、結婚式、記念日、引っ越し、妊娠、出産、卒業など、とにかく事あるごとにパーティー!何もなくてもみんなが集まればパーティー!とはいえ、
「おしゃれなパーティーがしたいけど、何を準備すればいいの?」
「飾りつけはどうする?センスないけれど…」
そんなパーティーの悩みを一気に解決するパーティーグッズ専門店「PARTY CITY」が今、アメリカで人気である。日本でも展開されたら人気沸騰間違いなしのフォトジェニックなパーティーグッズ専門店から、今回は販促のヒントを学ぶ。

パーティーグッズ専門店「PARTY CITY」とは?

そもそも、アメリカではどんなパーティーが行われているのか。ほぼ毎月のようにイベントがあるが、代表的なものがこちらである。
1月:ニューイヤーズデー(クリスマス飾りはそのままに新年のお祝い)
2月:バレンタイン(親しい人同士でカードやプレゼントを贈りあう)
3月:セントパトリックデー(アイルランドの聖人を祝う、クローバーがシンボル)
4月:イースター(キリストの復活祭、卵やウサギがシンボル)
5月:メモリアルデー(戦没者の追悼記念)
7月:独立記念日(星条旗がシンボル)
10月:ハロウィン(仮装してTrick or Treat!)
11月:サンクスギビングデー(感謝祭、七面鳥の丸焼きが定番)
12月:クリスマス(日本とは違い、宗教的な意味合いが強く家族で過ごすのが一般的)
これらに加えて、スポーツイベントや引っ越し、誕生日、記念日、妊娠・出産、結婚式、結婚式の前日の独身最後のパーティーなどのライフイベントには、さまざまなパーティーがつきものだ。パーティーは、カジュアルなものも多く、「ポットラックパーティー」が一般的だ。
これは、パーティー参加者が1品料理を持ち寄って、みんなで食べるパーティーのこと。手作りでなくても飲み物やデザートなどでもOK!ビュッフェスタイルで楽しむことができる。しかし、カジュアルだといっても、料理以外のコップ、皿、フォーク、ナイフ、ナプキンからテーブルクロス、招待状、バルーン等部屋の飾りつけ、ゲーム、最後に渡すプチプレゼントなど、招待側が準備しなくてはいけないものがまだたくさんある。
そんなパーティーにまつわる悩みを一挙に解決してくれるのが、パーティーグッズ専門店の「PARTY CITY」
ここでは、パーティーに必要なありとあらゆるものがそろう。日本の大きめのホームセンターぐらいの広さで、ベビーカーでも余裕で回れる通路の広さの両脇には所狭しと商品が並べられている。

参照URL:「PARTY CITY」公式サイト
http://www.partycity.com

パーティーグッズは色、キャラクター、テーマ別に陳列されている。無駄に店内をぐるぐる歩き回る必要もないのでさっと買い物ができて、助かる。製菓材料や、カード、キャンディーの量り売りもある。もちろん、これからの季節に必須のハロウィンコスチュームもある。全身コスチュームやキャラクターの帽子やTシャツも!レジの前には壁一面にバルーンがあり、空気を無料で入れてくれる。
さて、ここで我が家の息子の1歳のパーティーシーンから実際のパーティーのようすを感じ取ってもらいたい。

思えば、息子の1歳の誕生日のため、義母に連れられてやってきたのが「PARTY CITY」初体験だった。アメリカでは、1歳の誕生日は1歳用のバースデーコーナーがあるほど、特別である。好きなキャラクターを選び、そこから必要なものを買うだけで終わり。グッズごとではなく、キャラクターごとに陳列されているので、広い店内を歩き回る必要もない。あとは、バルーンを買って、お家で飾り付けをするだけである。このあたり、導線もしっかり無駄なく考えられている。
それから、忘れてはならないのがケーキだ。ケーキはベーカリーが入っているスーパーであればほとんどの所で注文することができる。数日前までに分厚いアルバムのような大きな本の中から好きなデザインを選んで、人数を伝えればオーダー完了。なお、1歳用には特別に同じデザインで小さなケーキがもらえる。それも、無料のところが多い。飾りつけをしたら、パーティーの始まり。こんなに派手に飾り付けても20ドル程度しかかかっていないのだから驚きである。
そしてメインイベント、ケーキの登場!1歳のバースデーには、ケーキをぐちゃぐちゃにして初めてケーキを食べる赤ちゃんの表情を撮るというのが伝統のようだ。それにしてもこの鮮やかなブルーのケーキはさすがアメリカという感じ。
「お行儀が悪いと叱られそうだし、もったいない…」とヒヤヒヤな筆者を横目に、息子は思いっきりぐちゃぐちゃにしてくれた。アメリカの家族は写真を撮りまくり、大騒ぎ。日本では絶対にできない経験だろう。

なぜ、支持されているのか?

数あるパーティーグッズ専門店のなかでも「PARTY CITY」は特別だ。ここでは、パーティーにまつわるありとあらゆるものがそろっている。ワンストップですべてを済ませることができるというのが何よりも魅力なのだ。アメリカでは、どこへ行くにも車で出かけなければならない。何軒も店を回って必要なものをそろえるというのはとても効率が悪く、時間と手間がかかる。年中なにかしらのパーティーがあるアメリカだからこそ、一か所でパーティーに必要なものがすべてそろう、しかも安いとなれば、人気が出るのが当たり前といえる。
なお、1年のなかでも、特にハロウィンシーズンは盛り上がる。店の壁一面にコスチュームの写真が張り出され、注文するたくさんの人でにぎわう。日本でもハロウィンでコスプレをする人が増えてきたが、本場アメリカではより本格的だ。家族総出の一大イベントのため、2か月以上前から準備するというご家庭も少なくない。店内の壁を活用して「見える化」するというのはひとつでも多く「買ってもらうため」のヒントである。
また、子どものキャラクターのもの以外にも雑貨やオシャレな飾りなど凝ったデザインなども多く、商品の入れ替えもあり、普段から雑貨屋さんのようにふらっと立ち寄りたくなる工夫もされている。公式サイトにもシーズンに合わせてパーティーアイデアが掲載されている。レシピや飾りつけ、ゲーム、ドレスアップアイデアなど、見ているだけで楽しい気分になる。このように「PARTY CITY」には、アメリカ人のパーティー心をくすぐるヒントがたくさんある。年中、心をがっちりつかんで離さない工夫が随所になされているのだ。なお、公式FBページは「いいね!」は約200万ほど!いかに支持されているかがわかる。更新は2日に1回。まめに更新されており、公式HPページに掲載されているパーティーアイデアなどが数多く紹介されており、一見の価値ありだ。消費者を飽きさせない工夫をいかに頻度高く展開するかが、ヒットのカギというわけである。

参照URL
「PARTY CITY」公式Facebookページ
https://www.facebook.com/PartyCity
「PARTY CITY」公式ピンタレストページ
https://jp.pinterest.com/partycity/

「PARTY CITY」にみるパーティー販促のポイントとは?

1.それぞれが個性を発揮できる「被らない」多彩かつ豊富な品ぞろえ

2.SNSやWEBサイトを活用してパーティーアイデアを高頻度で発信!

3.ビジュアル重視!買いたくなる!シェアしたくなる!パーティーシーンを演出

 


今や日本でも、バレンタインデーを上回る商戦規模となっているハロウィン。小さいお子さんから大人まで、なりきり仮装で盛り上がれる一大イベントとなりました。仮装やパーティーの様子をSNSで発信する人も増えつつあり、一歩先をゆくプロモーション手法は有効になりそう。ぜひ、新たな行事関連の販促・プロモーションのヒントとして、お役立てください。

 

グローバルママ研究所
世界33か国在住の170名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2017年4月時点)。企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。
http://gm-ri.com/