マーケティングストーリーラボ

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第10回「日本マーケティング大賞」表彰式!大賞の「クラフトボス」ほか、9件を表彰

2018年6月4日、第10回「日本マーケティング大賞」の表彰式が、アルカディア市ケ谷(東京・千代田区)で開催されました。2018年で10周年を迎えた「日本マーケティング大賞」は、新しいマーケティングやコミュニケーションの手法、ビジネスモデルの開発を積極的に促すことを目的に、日本マーケティング協会(https://www.jma2-jp.org/)創立50周年を機に創設されました。第10回となる今回は、大賞1件、奨励賞5件、地域賞3件が表彰されました。

表彰式の冒頭では、日本マーケティング協会会長の後藤卓也氏から挨拶がありました。今回は約160件の応募があったと言い、選考委員会では激論を交わし、非常に活発な議論のすえ、今回の受賞が決定したとのことでした。また、選考委員からは「勉強になった」「今後も委員を続けたい」などの好評の声が多く聞かれたことも話されました。最後に、「受賞は、売上げや大企業ということではなく、小さくでもキラリと光るもの」を選んだことを強調しました。

 

続いて、選考委員長松本肇氏(産業経済新聞社取締役営業・事業担当)(その他の選考委員はこちら)からは、「しっかりとしたマーケティングに基づき、歴史に耐え得るもの」を基準に、「低迷市場に新たな価値を吹き込んだもの、マーケティングの力で社会課題解決に寄与したものなど」を選んだと、選考経過の報告がありました。その後、受賞作の各紹介VTRの上映とともに、9件の受賞作品に表彰状が贈られました。

 

大賞を受賞したのは、サントリー食品インターナショナル株式会社の『クラフトボス』。新しい働き方のニーズを捉え、既存・新規顧客の両方から支持を得た秀逸なマーケティング戦略と、ターゲット拡張とブランド強化でロングセラーブランドに新しい生命を吹き込むことに成功した点が評価されました。

表彰式では、同社の小郷三朗社長による受賞挨拶もありました。「缶コーヒーをペットボトルにしただけなのに、、」と会場の笑いを誘うコメントもしつつ、現場・若手に任せる「主権在現場」という方針が、昨今の「働き方改革」という新しいテーマにもマッチしたのではと語りました。また、BOSSは25年連続で、前年超えの売上げを達成していることにも触れ、今後も「やってみなはれ」精神で取り組んでいくと締めくくりました。表彰式のあとは懇親会が催され、奨励賞・地域賞受賞企業・団体からのコメントもありました。


表彰式、懇親会ともに非常に出席者が多く、この日本マーケティング大賞への注目の高さを感じました。また、表彰式冒頭の後藤氏による、単なる事業規模や新商品の表彰ではない、というコメントが印象に残りました。実際に、商品としては以前からあったものでも、視点を変えたこことで新たなマーケットを築いたもの、働き方改革やダイバーシティなど現在の社会課題解決をヒントにしたものなど、マーケティングの力を感じる受賞作ばかりです。以下受賞作品をご紹介しています。新たなマーケティングのヒントが見つかるかもしれません。


受賞作は以下のとおり。詳細な受賞理由は日本マーケティング協会ホームページをご覧ください。

大賞

「クラフトボス」~新しい働き方ニーズを捉えた市場開拓~
サントリー食品インターナショナル
https://www.suntory.co.jp/softdrink/craftboss/

新しい働き方のニーズを捉えて、既存顧客、新規顧客両方からの支持を得た秀逸なマーケティング戦略とターゲット拡張とブランド強化で、ロングセラーブランドに新しい生命を吹き込むことに成功した点が評価されました。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください

奨励賞

「注文をまちがえる料理店」の運営 
注文をまちがえる料理店実行委員会
https://www.facebook.com/ORDER.MISTAKES/

画期的な発想で認知症の人々の社会参加という課題を見事にユーモアに変えて解決し、超高齢社会の課題への理解促進と今後の日本のダイバーシティ体験装置のモデルとなることを期待しての受賞です。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください)

 

日本一楽しい漢字ドリル「うんこ漢字ドリル」
文響社
https://unkokanji.com/

ターゲットの「インサイト」に徹底して寄り添い生まれた、斬新かつユニークなアイデアによる大ヒット商品です。低迷が続く出版業界を活性化させた点や異業種連携のきっかけを生み出した点も高い評価を受けました。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください)

 

カプセル玩具の市場創造マーケティング
タカラトミーアーツ/TEAM JCTG
http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/jctgacha/

2020年に向けインバウンド市場が拡大する中で、小銭のあまりや待ち時間という海外旅行者の課題を解決し、日本のものづくりへの理解を深め、ニッチ市場を想像した点が評価されました。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください)

 

高齢ドライバーの運転見守りサービス「Ever Drive」
オリックス自動車
https://orix-everdrive.jp/

ビッグデータを生かした社会課題解決マーケティングとしての評価されました。高齢ドライバーの運転状況をIoTで可視化、このサービスにより事故リスクの軽減成果が出てきています。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください)

 

「Kobe Ink物語」による市場創造
ナガサワ文具センター
http://kobe-nagasawa.co.jp/category/originalitems/kobeink/

低迷していた万年筆インク市場において、新たな価値創造をした点が評価されました。万年筆市場の拡大ではなく、インク市場の拡大を万年筆市場の拡大につなげる逆転の発想や「地域の色」という新しい価値が新たな顧客と新たな用途を生み出しました。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください)

地域賞

民間の力で大阪城を 一層世界的観光地に  
大阪城パークマネジメント共同事業体(大阪市)
https://osakacastlepark.jp/

日本初の民間主体の事業者として独立採算で適正に管理し、さまざまな開発やイベントを仕掛けて戦略的に運営しています。本事業スタートから3年連続入館者記録を更新し、2017年度は270万人を突破しました。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください)

「湯~園地」計画
別府市(大分県)
http://www.gokuraku-jigoku-beppu.com/yuenchiplan

「湯~園地」計画と銘打ったYouTube動画を制作し、話題性と高い認知を獲得しました。実行委員会形式をとり、クラウドファンディングやふるさと納税、インターネットからの申込により支援を獲得しました。斬新なPR手法によりローンチ方法に新たな視点を与えたことも評価されました。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください)

企画・実行するマチ「東川町」写真の町としてのブランディングとその成功
東川町(北海道上川郡)
https://town.higashikawa.hokkaido.jp/

東川町は85年に「写真の町」を宣言。多くの地域が少子化や人口移動に悩む中、東川町では定住者が過去20年で約14%増加、北海道で初めて景観行政団体に指定されました。(詳細な受賞理由はこちらからご確認ください)